0日目 |
 |
 |
宇都宮 −東北新幹線 → 大宮− 上越新幹線 → 新潟 |
2002/09/13 |
 |
宇都宮市内・新潟市内 |
準備により徹夜明けで出社。一日仕事をこなして、Preludeをかっ飛ばして家に戻る。速攻で自転車に荷物を積んで宇都宮駅に行く。今日中に新潟に到着しておきたいので、9時の新幹線を目指してすぐに輪行。何とか駆け込みで最終に間に合った。いざ乗り込むと東北新幹線内では飯も買えずひもじいが、乗り込めただけ安心だ。
大宮で上越新幹線に乗り換えて新潟を目指すのみだ。仕事の余韻で精神が高ぶってるが、何とか佐渡島で解消したい。そして夜11:30
新潟に到着。
駅前で地元の若者としゃべりながら、自転車を組み上げる。昔、佐渡に行った時はフェリーターミナルで寝れたので、それを当てにしてフェリーターミナルを目指して走る。真夜中の新潟の街、ライトアップされた万代橋・・・など期待してみたが、時間が遅すぎて消灯されていた。信濃川沿いに見慣れないビルが建っていたり、フェリーターミナルもきれいになっていたりで、変わり果てた新潟港の姿だった。フェリーターミナルは改装と同時に閉鎖されて泊まれなくなっていた。仕方がないので1Fのバス停にシュラフを広げて眠りについた。 |

深夜2:00 新潟駅前 出発! |
|
|
|
|
|
|
1日目 |
 |
 |
新潟 −フェリー→ 佐渡島・両津 |
2002/09/14 |
 |
両津 → 真野 → 小木 → 澤崎 → 真野 |
95.10km |
あっという間に朝は来た。パッキングを済ませて、乗船手続きをする。3時間しか寝てないので眠い。フェリーで少しは寝れるので一踏ん張り。乗船口に行くと、他のサイクリストもいっぱいいた。私以外はみんな地元の人だ。やはり3連休程度なら佐渡島は遊びに行くのにちょうどいいのだろう。フェリーに乗り込むと速攻で寝てしまった。そして、あっという間に両津港に到着。港で見る限りにも海がきれいだ。眠さを上回るテンションの高ぶりだ。
両津港に上陸し、コンビニと銀行を探して資金と生活物資を調達して、いざ出発。何とか早い時間で小木を回って真野のアルコール共和国まで戻りたい。加茂湖を眺められるローカルな道に入って真野を目指す。アルコール共和国を通りつつ、閉店時間を調べると17時とのこと。
ここから小木まではアップダウンは結構きつい。数年前に走ったものの、きれいな海と空を見ながら、ほどよくアップダウンしてる道を楽しみ、昼には小木に到着。いつの間に整備された小木で土産物を送って、刺身定食で昼食。やはり佐渡の魚は違う! |
小木から澤崎灯台の方向を目指す。稲刈りが始まりつつある田んぼ、青い海、青い空、ほどよくアップダウンした地形、まさに佐渡島の道であり、サイクリングの醍醐味である。途中に小木海中公園に立ち寄る。竹藪の急坂を下ると、岩に隔てられた小さい海と赤い橋が出てきた。割と安くたらい船にも乗らせてもらえるようだ。海の透明度が桁違いである。小木港のたらい船よりこっちの方が楽しそうだ。アルコール共和国閉店まで、あまり時間もないので海と岩の地形を眺めて再出発。
ものすごい坂を上って県道に戻り、澤崎を目指す。
開放的な道を走ると、すぐに寄り道スポットが・・・。今度は千石船の博物館だ。当然、見学する。木製で10m以上もある大きい帆掛け船が博物館の中に丸一艘保管してある。しかも船にはしごで乗り込める。
そこからは緩いアップダウンを耐えて、割とすぐに澤崎灯台についた。離島の突端から見ると海は広い。対岸の直江津の方まで見渡せる。そこからは、狭い漁村を縫うように走る道を行く。時折、田んぼ沿いにもの凄い急な傾斜を上らされる。フル装の初日じゃきついもんがある。背の高い4段分ぐらいある掛け干しの米が、新潟ならではの風景で新鮮なものがある。今時の米は、ほとんど機械乾燥と言われるご時世に、貴重な掛け干し米となれば、うまいだろう。魚だけじゃなく米もとなれば夕食が楽しみだ。
島で唯一と言われるダートを満喫して海際を走り抜く。やはりランドナーのダート走行はMTBのダート走行と違う楽しみがある。いっぱいいっぱい感がたまらない。
県道に復帰してからは傾きかける日を横目に真野まで鬼のダッシュ。何とか16:45に真野の尾畑酒造に到着!観光バスの連中も撤収気味で、客は俺だけ残りそうな雰囲気になってきた。「確実に大吟醸酒買うから入らせて!」と閉店ムードの小畑酒造に目で訴える。いざ、試飲モードに入ると店員は暖かく勧めてくれる。俺が知る限りでは日本で一番うまい大吟醸酒の真野鶴を酔いつぶれそうになるほど楽しんだ。かなりフルーティーでスッキリしていて吟醸にありがちな水っぽさがない酒だ。香りがすごく軽い。
無料で試飲放題な上に女性の店員さんが注いでくれる。色香にだまされるわけではないが、2本ほど買って自宅に送った。真野鶴・大吟醸 おすすめの一本である。 少し高台の屋根付きの寝床もゲットしたところで、温泉に行く。初日からよく走った上にさっきの酔いが少し残っているので、気持ちいい! というか寝てしまいそうだ・・・。
テントを張らずに買い出しをしに行ったが、自炊する気に あまりなれず、総菜系を探したのだが、いいのがないので外食で済ませようと思い、スーパーを出た。「蛇の目寿司」なる店を見つけ、そこで夕食とした。飯ぐらい贅沢してもいいか・・・という気分だ。珍しい貝や魚を食べまくっても3000円と驚きの安さだ。
公園に戻りテントを張って眠りについた。 |

小木の海 プチ竜宮城!?
|
小木のたらい舟
|

極上の地酒の試飲で
酔っぱらい状態
|
|
|
|
|
|
|
2日目 |
 |
 |
真野 → 金井 → 大佐渡スカイライン → 相川 |
59.91km |
2002/09/15 |
起きると、やや高台の俺のテントから海を眺められた。天気もよさそうだ。気持ちよくテントをたたんで朝飯を食って出発。今日は、劇坂だが眺めが期待できそうでわくわくしてきた。登りの寸前に「いごねり」なる海藻を練ったおきゅうとのようなものを、食べてみた。海藻のにおいがぷんぷんしていかにも体によさそうで、つるっとしていておいしい。おきゅうと好きの俺にはたまらない味だが、生でないと食べれないので買っては帰れない。レストランは開店していないが快く食べさせてくれた。
元気をもらって、佐和田から大佐渡スカイラインの坂にチャレンジだ。山の上に風車と白い建物が見えている。あれが目指す頂点なのだろうか・・・最初は緩やかな坂だったが、突然、道路がコンクリートの亀の甲状になり、半端じゃない傾斜が襲いかかってきた。インナー&1速でグイグイ踏み込まないと全く上がっていかない坂だ。しかも路面が悪いので時々足を取られる。車でさえローかセカンドのギアでウンウン言いながら上っている。16%の上り坂で路面は亀の甲。俺のポリシーとして「あきらて引き返さない」「押して歩かない」を守り切るべく必死で上る。自衛隊の基地を越えた頃には、俺の足もいっぱいいっぱいになってきた。1000mそこそこの峠に、ここまで苦しめられるとは思っていなかった。
もうすぐ頂上の白い建物と風車というころには、背後には黄金色の佐渡島と海が見えてきた。かなり絶景だ。体がいっぱいいっぱいで、近付くがいっこうに到着できない頂上だが、3時間かかってようやく白雲台に到着。
登り切ったことに大満足して、渾身のガッツポーズで休憩&観光だ。小木の向こうに新潟の山々までうっすらと見渡せる。佐渡島の南半分の地形が見渡せる。眼下の平野は稲で黄金色に見える。黄金色の平野と深緑の山々と海が美しい。自力でここまで上って眺められると、征服感のようなものがある。
大満足のうちに尾根沿いのアップダウンを楽しみ、写真を撮りまくり、最高地点を越えて、本格的なダウンヒル開始!下りは路面もきれいで傾斜も結構きつくて楽しい。やや曇っていた空が一気に晴れてきた。これは尖閣湾の夕日もねらえる!明日の天気も!俄然、テンションが上がってきた。途中で、草原があったので休憩。地元の人と話したが、大佐渡スカイラインの向こう側の坂を自転車で上った話をしたら、かなり驚いていた。 気をよくして下り、乙羽池の方へ曲がる。またダートだとわくわくしながら池の方へ向かう。1台の車があった。写真を撮ってくれる人がいそうだ。池の真ん中には水草の島があり、水もきれいな神秘的な池だ。観光客もいて写真も撮ってもらえて満足したが、カメラの電池が切れた! |

斜度16%の劇坂&亀の甲路面!!
|

大佐渡スカイライン 頂上
白雲台からの眺め
|

乙羽池
|
ややへこみながら坂を下り、佐渡金山の前も通過して相川に降りた。コンビニで交換電池を何とか手に入れて、尖閣湾を目指す。もういい時間だ。尖閣湾は17時で閉まる。また16:45に尖閣湾に到着。昨日に続いて、日没際がなんだかせわしない旅だ。海の透明度にごつごつした岩、相変わらずきれいな湾で感動。展望台で写真撮影を頼んだ観光客はなんと宇都宮市民。俺を山の上でも金山でも目撃していたとのこと。
携帯電話で佐渡ベルメールYHを飯付きで予約して確保。キャンプする場所を探すのが面倒だ。面倒から解放されたので、海沿いの遊歩道を自転車で進んだ。金色の稲穂、傾きかけた太陽、透明度・青さが深い海、ごつごつした岩・・・まさに絶景だ。尖閣湾の美しさを満喫して姫津漁港に・・・。夕日を眺められる岸壁があってYHにも近いポイントなのだが橋がなんと有料化。しかも閉まってる。17時に閉めたらサンセットなんかみれないだろう!!港とYHから夕日を眺めてチェックインした。
YHにはライダーやらバス旅の人やらで、一人旅を楽しむ通がいて話は盛り上がった。YHの醍醐味もあり、ペンション並のきれいさもあり、ペアレントもいい人で、居心地最高のYHだ。もちろん佐渡なので飯もうまい。 |

尖閣湾
|

尖閣湾からの夕日
|
|
|
|
|
|
|
3日目 |
 |
 |
相川 → 両津 |
41.67km |
2002/09/16 |
 |
両津 → 新潟 |
 |
新潟 −上越新幹線→ 大宮 −東北新幹線→ 宇都宮 |
朝から雨だ。ドンデン山は道路が復旧してないわで、走る気力もなくなってきたので、まっすぐ両津に向かうことにした。ただし、なんか思い出が欲しいということで、達者の海岸から遊覧船に乗った。海中がみれるグラスボートなら雨でも関係ない!船に乗り込み、ただただ透明な海に感激した。YHの前の姫津の漁港を通過するのだが、漁港なのにそこが見える透明度。時折、黒鯛なんかがいる。雨でも海岸線の美しさはいい。
まっすぐ両津まで走ってしまったら、すぐに旅は終わってしまう。少しでも楽しめるように、ちょっとしたあぜ道に乗り込んだ。おかげで雨でも満喫できた。千畳敷の東屋で休憩していると地元の人が来た。暇で暇でどうしようもなかったので長話をして旅についての思いを語った。
とは言っても雨なので、走りの思い出作りに限界がある。寄り道とグルメで思い出を作りまくる。沢根団子を食べれる店があったので寄ってみた。もちもちした団子にこしあんで、あっさりした団子で、暖かいお茶との取り合わせがありがたい。
最後の気力をふりしぼって両津に到着し、ちょうどフェリーに乗り遅れたし少し遅めの昼食だ。ここは奮発して港の前の寿司屋に・・・。白身魚に貝にうまいものいっぱいで地酒も飲んで大満足!!佐渡の打ち上げには十分すぎる内容だ。
十分な満足感をもって、フェリーに乗り込み新潟へ。。。新潟に上陸すると雨もやんだ。同じフェリーに乗っていたサイクリストと別れ、新潟駅に行き輪行した。また行きたい佐渡島だ。次こそはドンデン山だ。 |

相川の海岸線沿いの遊歩道 |

掛け干しの米
さすが米どころ・新潟 |
|