ホテルで起きると、部屋にはレーパンレージャと革靴しかない。靴は駐車場の車の中だ。普通の服も車の中だ。早朝だしアウェイだし少し恥ずかしいがレージャレーパンと革靴で宿を後にした(爆)。眠い目をこすりながらスタートの渚園へ移動。朝の光が痛く黄色く俺の目に突き刺さる。少しフラフラしながら浜松市内をPRELUDEをおとなしく走らせて渚園へ。
痛くまぶしく黄色く突き刺さった太陽は出発するときには曇って寒くなってきた。600人募集から拡大してどこまでふくれあがったんだ!?と思うほどの参加者の数だ。何と1100人。個性的で美しいランドナーやモールトンの集団など自転車としても見所満載だ。意外と参加者に女性も多い。スポーツサイクリングブーム確実に来てる…。そう実感と期待してしまう。ぜひとも女性ユーザーもどんどん取り込んで行きたい今日この頃である。来年はロードじゃなくてフルオリジナルランドナーで来て目立ちたい。そう思ってしまう。まったり走りたいし。 |

浜名湖 出発風景
腕に巻いているのが参加証明のバンダナ |
受付でアミノバリューを配っている。いきなり待遇のよさをかいま見せている。現地でウェアから自転車も売ってる。もしかして手ぶらで来ても走れる?
しっかりベルやらライトやらリフレクタやら用意した割に検車らしい検車もなく受付を終えるとゼッケン番号ではなく紫色のオリジナルバンダナをもらえた。少しおしゃれで記念にもなる。説明会が終わるといよいよ出発だ。
走り出しも混みまくって渋滞状態だ。動き出したくても出走の手番が来ない。いよいよ走り出した。一緒に参加した大学の同期とピンクのロードに乗ったおばさんなど10名で出走。
メンバーも初めてのスポチャリという状況なので、先頭を引きながら様子を見ながら走る。ていうかペースを上げたくても混んでて詰まってしまう。急ぐわけでも無いが自分のペースを乱されてしまうと疲れる。
途中でぶっちぎってはカメラを構えて写真を撮る走りを続ける。大学時代からトレーニングで走りまくった浜名湖自転車道はやはり気持ちがよく大のお気に入りで昔から愛してやまないコースだ。湖面が近く開放感もあり、好きなペースで走れる。まあ、風が強い日は向かい風が地獄っていう難点はあるのだが・・・。それでも走りの楽しさでは全国屈指であることは間違いない。アップダウンもほとんどなくひたすら快適な走りだ。 |

浜名湖サイクリングロード走行風景
湖を間近にして心地よい
こんな調子の道が40kmあまり続く |
そして浜名湖ぱるぱると舘山寺温泉街と温泉街に面した砂浜が見えてきたところで、最初のチェックポイントの舘山寺温泉だ。ここまで、同走者の初めてだった割りにまだまだ好調だ。むしろ、ゆっくり行き過ぎた感もあるか、もう少しペースを上げていきたいという感もある。俺のチャリが調子悪くシフトが決まらない。ブレーキも片利きしている。整備不足の感がある。だって今週は超
忙しかったんだもん・・・。泣 自転車と旅と友のためだけに働いている俺が仕事の忙しさにかまけて整備不良じゃ生き甲斐を全うしていない。いかんいかん。
ここで何と同期型のGIANT FCR ZERO改が居たので2ショット写真を撮らせてもらった。なんと考えることは同じで元々フラットバーの自転車をドロップハンドルに組み替えているのだ。結構、本気系のローディーの兄さんたちばかりの中にFCR
ZEROは健在だ。自分でいうのもあれだが、フラットバーのお気楽系ロードに見えてポテンシャルは高いと思う。決して走れないフレームではない。軽くて加速も無駄なくできるし、走りに伸びもある。コーナーも操りやすい。
このチェックポイントでもチョコレートと静岡茶が支給された。静岡の凄いところは他地方とは比較にならないほど、そこらで出てくるお茶がうまい。水もよくお茶もいいからだろうか。 |

GIANT FCR ZERO 同じ改造!!
もとはフラットバーなのだがドロップ化
上:俺、下:兄貴。(爆) |
ぱるぱるで絶叫マスィーンに乗りたい欲望も舘山寺で風呂に入りたい欲望も温泉まんじゅうなどを開拓する欲望もファミリーコースで引き返すお姉ちゃんと一緒に引き返したい欲望も押し殺してチェックポイントを出発。そんなことをしているうちに、同時に出発してすぐにぶち抜いたピンクのロードのおばさんに再び抜かれてしまった。その後、何度も登場する彼女の動向に注目だ。
いきなり舘山寺温泉のロープウェイやら温泉街やら昔 「西部警察」で渡哲也が船を爆破した湾(←古っ)を眺めながら写真撮影だ。良い景色の場所ではバシバシ写真を撮るようにしたい。そんな熱意はまだまだあった。
チェックポイントが写真的に見所が薄いのが非常に残念な限りだ。本来は舘山寺温泉が甘味処の現地調達にいいはずなのだが、何となく走りに急いでしまった。少し反省と後悔。 |

舘山寺温泉街を眺める
この沖でクルーザーを狙撃&爆破 |
高低差50mも無いがアップダウンや、森と湖に囲まれて静かで上品なリゾート地を走る。「自宅を建てる気はないけど別荘がほしい」という独自論を持つ俺にはたまらないエリアだ。
とにかく湖に面したサイクリングロードを満喫しながら北上していく。もう浜名湖も大詰めだ。細江町の都田川の河口があり橋が見えてきた。
その橋を渡ったところで浜名湖も最北端で半分走りきったことになる。鰻の清水家など超有名店で究極の鰻丼を食いたい気持ちを抑えて、浜名湖を南に下る。都田川も意外と古風な風情があって好きな景色だ。
そして関所でチェックポイントだ。小京都とは言えないものの史跡も多く、足を伸ばすと鍾乳洞もあったりで細江や気賀は楽しい街だ。そして、ここでのメニューはサイクリング大会の定番の糖分もいっぱいで走った後では最高にうまく感じる「バナナ」だ。しかも丸ごと一本だ。当然、太くて長くて形がよく少し酸味とコシのある「至高のバナナ」を選ぶ。一人一本までで、バナナはおやつ代には含まないというルールだ。皮を地面に置いて踏んで滑るというボケも披露して、関所の前で一応写真を撮って少し埋まった腹で次のチェックポイントへ出発だ。 |

気賀の関所
自転車を持ち上げて写真を撮るって
いうセンスも古いよな。 |
時折、公道と自転車道を行ったり来たりする。先ほどの別荘地ほどではないがリゾート地が続く北西岸の道を進む。猪鼻湖を回らなければ昼飯ポイントにショートカットなのでわざと道を間違えたくなるところだが、ちゃんとコースに則って走る。
俺も存在を把握していなかった湖沿いのギリギリの道を走る。路面は少し荒れていてロードだとケツとキ●タマが少し痛い。手もしびれる。いろんな意味でランドナーのようなオフもそこそこ走れるチャリで来ればよかったと改めて後悔する。でも道はとにかく気持ちが良い。湖を渡る風が俺を優しく包む。風に乗ってる花粉も俺を優しく包む。
ぐるっと猪鼻湖一周ツーリズムを半分走ると、いよいよ三ヶ日で昼飯だ。昼飯までのわずかなところで、小学生ぐらいの子供を追い越しながら声をかけるさわやか系サイクリストを演じる。
チェックポイントが見えてくると、空腹時の本能から来るものだろうか昼食のアロマが漂ってきた。もう我慢ならない。昼飯スプリントをしてチェックポイントに到着。 |

浜名湖沿いギリギリロード
そろそろ俺の燃料警告灯が点灯してます。 |