旅記録
2022 GW 宮古島・八重山
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0日目 宇都宮 → 羽田空港 
 2022/04/22
 今年の旅の始まりは異例である。社会人現役としては最後になるかもしれない旅なので気合いは入っている。計画も綿密に立てていくが、コロナの影響を強く受ける沖縄の離島は段取りが一筋縄にはいかない。前半は宮古島を回り後半は石垣島を中心に八重山諸島を回る。こういう場合は宮古島でキャンプ旅をして、道具は石垣島に送ってから飛ぶかフェリーに乗れれば理想的な展開であるが、沖縄本島-宮古島-石垣島をつなぐフェリーは10年ほど前に廃止になっている。フェリーがあるうちにこのエリアまで来て北海道から石垣島までフェリーと自走で繋いだ形にはしておきたかったが、本土を回り尽くしてから八重山諸島には行こうと決めていたので時間を要してしまった。今回は宮古島については滞在型のホテルに泊まりながら拠点型サイクリングを楽しみ、後半は石垣島と西表島でキャンプしながら走るのが基本となる。
 GWに何日の休みをくっつけられるかは最後まで未知数の状態となっていた。だが、宮古島への飛行機と宿は早めに確保しておいた。GW直前の週末から宮古島入りして走る計画だ。荷物は宮古島には送らず石垣島のホテルに送っておく。宮古島では宿なのでザックに詰めてハンドキャリーできる量である。
 金曜日の仕事を終えて荷物をまとめて羽田空港近くのホテルへ向かう。高速道路を走っている最中にツーリングマップルを家に忘れてきたことに気づく。既に栃木県を抜けようとしているタイミングなので引き返す選択肢はない。宮古島にAmazonで届かないか調べてみたが滞在中に受け取ることは難しそうだ。現地調達しかなさそうである。忙しく出発するとミスが多くなってしまうものだ。
 夜の遅い時間に予約しておいたホテルに到着した。とにかく睡眠時間を稼ぐべく早く寝る。


1日目 羽田 -JTA→ 宮古島
2022/04/23 宮古空港 → 平良 → 下地島 → 伊良部島 → 平良 74.29 km
 朝4時半に起きて出発する。予約しておいた駐車場に向かう。Google Mapを穴が開くほど見ておいたので迷うことなくたどり着く。車を預けると駐車場からシャトルバスで空港まで送ってもらう。今回は2週間を超えるので駐車場代は高くつくが仕方ない。電車などで移動するより楽だし時間も自由が利くし、都会の混雑を抜けないので感染症対策にも良い。
 空港で荷物を預けるが20kgをややオーバーして追加料金か・・・と思ったが、さすがのJALで無料にしてもらえた。それにしても羽田空港は無人で荷物を預ける機械が来るたびに増えている。だが、単なるスーツケースやバッグを持った人まで並んでいる。こういうのは本当にいい加減にしてほしい。特殊手荷物と書いてるのだから機械に慣れてほしい。宮古島や他の場所へ向かう飛行機を見ながらワクワクした気持ちで待つ。羽田空港のこの時間は唯一無二な価値で好きだ。
 宮古島への飛行機はJTAと書かれていてJALの子会社となる。いろんなところに南国へ向かう演出があって楽しい。離陸してしばらくすると富士山が右に見えてきた。窓際の席を予約していたので存分に満喫する。飛行機を使う輪行や移動は何回も行っているが、こんなにきっちり富士山を楽しめるルートを飛ぶ飛行機は初めてだ。景色を満喫したら、睡眠時間を取り戻すべく徹底的に寝る。またいつものように全ての機内サービスを断ってストイックに寝る。目が覚めると宮古島への着陸態勢に入っていた。下界には宮古島と海を見下ろす。宮古島を囲む海は珊瑚礁で独特の色と透明度で上からでもわかる。そんなに大きくない宮古島なので外周が全部見渡せてイメージするのが楽しい。空港に向けて機体の影をサトウキビ畑に映しながら着陸し宮古島に到着した。ほどほどの広さと海と景色が楽しい島とは噂で聞いていたので楽しみである。
 空港の表に出て自転車を組もうとすると亜熱帯の洗礼に遭う。とにかく蒸し暑い。沖縄本島での組み立てより、一段とそれを感じる。へとへとになりながら自転車を組み立てる。それ自体は慣れたものだが、キャリアがないので全ての荷物を持ってホテルへと向かう。この状況は慣れないもので、フロントバッグの上に輪行袋が乗り重たいザックを背負っていく。宮古島の暑さに参りそうになるが、空港からホテルへと緩く下る坂道から見る長閑な景色は今までの離島旅にない喜びがある。

飛行機から見る富士山
くっきり見える宝永火口が味わい深い


宮古島へアプローチ
この時点で海の美しさが分かる


サトウキビ畑と機影

 国道390号線を市街地方面に少し走ったところに予約しておいたホテルがあった。フロントで荷物を預けて遊びに行くイメージだったが、チェックイン時間までロビーのドアすら開けられない。スマホが電子キーになっている。荷物にはPCとか貴重品もあるので置いとくわけにはいかず、空港のコインロッカーへ戻る。宮古島で唯一の苦痛を感じる走りとなる。暑さでヘトヘトになりながら空港に着いてコインロッカーを探す。無事に見つけて空きもあったので最低限の物を残して全て預けていく。最終便の時間には取りに来ないといけないので注意は必要だ。
 やっと身軽になったので、今度は空港から西に向かうのではなく東に向かってから街に降りていく。まずは本屋さんを探す。島に2軒ほどありそうだ。1軒目はツーリングマップルはなく地図コーナーもない。諦めて島で唯一のツタヤに行くと同じくツーリングマップルも地図もない。離島では地図は要らないのか?そんな疑問が出てくる。だが、ガイドブックは売られている。ガイドブックの宮古・石垣の巻頭に切り離せる地図が着いてることを思い出す。これを1冊買って地図を切り離してジップロックに入れてフロントバッグに載せる。いつものフロントバッグ上のナビゲーションができあがった。ページによっては市街地や観光地の拡大地図もあるし島旅だとツーリングマップルより便利かもしれないと思い始める。もちろん地図だけではなくガイドブックとしての情報も載っている。
 思っていたより都会の宮古島に驚きながら昼飯を食べるところを探す。当然、沖縄料理を求めていく。幹線道路沿いの店に入る。宮古そばとゴーヤーチャンプルーにする。今日の作戦を立てるべく地図とガイドブックを持ち込んで地図だけ見てたら、隣の席の人がガイドブックを見せてほしいと言ってきたので貸してあげる。スマホで距離を確認して地図を見て今日のルートを決めた。すると食事も届く。麺で具を覆っておくのが宮古そばの形である。あっさりめの塩味と優しい食感の宮古そばがおいしい。沖縄本島以外の沖縄そばは島ごとに特徴があるので楽しんでいきたい。蒸し暑い沖縄で熱々の沖縄そばとゴーヤーチャンプルーを楽しめてしまう。
 まずは港へと向かう。宮古島滞在中のどこかのタイミングでフェリーに乗って多良間島にも行きたいので調べに来た。だが、コロナの影響で減便していて今回はちょっと厳しそうだ。週に2便しか出ていないし、狭い島とは言え昼前について昼過ぎに帰る日帰りはもったいない。今回は多良間島は見送りとした。コロナが起きる前は中国からの豪華客船が寄っていったり沖縄本島-宮古島-石垣島など長距離航路もあった港は今は閑散としている。港はワクワクするものだが今は物寂しさの方が圧倒的に勝ってしまうのが残念である。

宮古空港に到着


今回はキャンプ装備無しで開始


大和食堂のゴーヤーチャンプルー


宮古そば

 港を出て西へ走り、ついに念願の伊良部大橋を渡る。初日から宮古島で1,2を争う絶景を味わいに来る。好物は先に食べるタイプの旅といえる。天気が良いうちに見るべき場所は見ておきたいというのもある。日本で一番長い一般道の海上橋とあって向こうへの伸び感と広がりがすごい。道の左右に広がる遠浅の珊瑚礁の海はとんでもない美しさを見せている。立ち止まった写真を撮るもよし、絶景の中を走り抜くもよし、立ち止まって振り返るのもよし 何をしても感動的な景色をたっぷりと楽しんでいける。島によって海の見え方が全く異なることが沖縄の自然の魅力だと思う。宮古島は宮古島の海の色がある。
伊良部大橋からの海


遠くまで広がる珊瑚礁


圧倒的な海の色 宮古ブルー


振り返りたくなる橋からの海


3540m 日本最長の無料海上橋

 満喫し尽くして伊良部島に渡ると休憩しつつ宮古島を振り返る。ソウルフードのピンク玄米とマンゴージュースを楽しむ。ピンク玄米は名古屋のういろうのような味わいの飲み物で少し餅感があってとろっと入ってくる食感が楽しい。少し高台なので伊良部大橋の眺めを楽しめるかと思ったら、思ったほどではない。山の上の展望台に行きたい願望がここで出てきた。
 伊良部島の南側を走って下地島へと向かっていく。このあたりから長閑さが増して海とサトウキビ畑をひたすら走るような道になってくる。宮古島もここもだがアップダウンが離島の割に少なくて初日で体が全くできてない俺にはありがたい。島全体に何人いるのか分からない交差点のアイドルであり常駐警察官である宮古島まもる君の写真を撮っていく。宮古島はなぜか交差点が広々としている。広々とした交差点をぽつんと立って見つめる沖縄の日差しにしては色白な警察官が印象的である。
 渡口の浜をさくっと見て下地島へと渡る。伊良部島と下地島は狭い海峡というか見た目は川程度のものを橋で渡るだけで下地島へと渡り終えてしまう。気がついたら、この旅が始まって既に3島になるので、手軽に島から島へと移動できてしまうのが宮古諸島の魅力である。下地島に入ると人の気配がほぼ無い海岸沿いを走って行く。途中で海水浴場があってもプライベートビーチのように隔離された雰囲気である。途中、明和の津波で打ち上げられた岩の大きさに度肝を抜かれる。大きな岩だが下がつながっている気配を感じない。
琉球石灰岩の険しい崖が続く地形でしばらく海が見えなくなったと思ったら、通り池に着く。鬱蒼とした木々の先に背の低いモンパの木が琉球石灰岩に生えている。遊歩道を挟んで2つの池があり、その向こうには海が広がっている。池自体は淀んだ見た目で深く見える。2つの池と海はつながっているらしいが、地形の成り立ちは不思議である。珊瑚礁から隆起してできた沖縄の地形は不思議が多い。

宮古島まもる君


ピンク玄米とマンゴージュース


明和の大津波で打ち上がってきた岩


岩は祀られてる


通り池


隣の池と海とつながってる


通り池から戻る歩道


下地島の海

 さらに北へ進むと右に下地島空港を見て左に海を見る地形になってくる。宮古島に来る手段は宮古空港と下地島空港があり、最近はこっち側の方が人気が出てきてる。飛行機の本数はものすごく少ないので、離着陸してる場面には遭遇しなかったが、離着陸で頭上を飛行機が通り過ぎる場面も見えたりすると面白そうだ。空港の先に伸びる桟橋と宮古ブルーの海が印象的な景色が楽しめる。下地島空港沿いに回る道は車は通行禁止なので歩行者と自転車だけが回れる。多くの人は17ENDと呼ばれる桟橋まで歩いて引き返すが、回り込んでいく。浅瀬に岩がポツポツと見える不思議な広い干潟を見ながらゆっくり走っていると、地元の人が声をかけてくれる。さざ波の中の影でしか見えないがウミガメが泳いでいる。夢中で追いかけながら写真に収める。相手は野生生物なので簡単には撮らせてくれず泳ぎも早い。 
亜熱帯の洗礼に耐えられず
宮古ブルーのかき氷


右は下地島空港


空港の脇を17ENDに向かう


下地島空港 滑走路の奥
17END


海中を泳ぐウミガメ



下地島空港をぐるっと半周


干潟にポツンポツンと岩が出てる

 夕暮れ感の出てきた佐和田の浜を眺めて、伊良部島を回らず突っ切りつつ下地島空港を見ていくか、伊良部島をぐるっと回るか考えた結果、回ることにする。ここから上り坂が始まる。やっと離島らしい走りになってきたとも言える。これまでのように低いところで見る海岸から上から眺めるような形になってきて、これがまた見応えのある景色が広がる。ここに来て自転車に変な症状が現れてきた。フロントディレーラーが勝手にインナー側に落ちる。ディレーラーがスプリングでインナー側に行こうとするのをワイヤーとレバーの軸力で踏ん張る構造なのだが、レバー側が負けている。レバーの根元を固定するネジの締め具合で重さも変えられるのだが、劣化してギリギリいっぱいまで締めてもレバーの操作荷重は変わらない状態になっている。そして、何故か負荷が上がると落ちる。ディレーラーとチェーンは触れてないのに不思議ではある。走れないことはないがイライラする症状ではある。荷物がないし、26inchタイヤでは登坂性能的にはセンターギアで十分なので、気を利かせてインナーに入れてくれる機能は無くてもよい。帰ったらWレバー周りの交換が必要だ。
 登りきったところの展望台がバンタ(崖や岬)になっていて、海と珊瑚礁の眺めが続くのを見渡せる。島を旅する夫婦に話しかけられる。ここからは車で進む夫婦が観光してる間に俺が追いつくという図式が続く。伊良部島の集落で道に迷うと坂道を無駄に上り下りさせられるが、それも楽しく思えてくる。急な坂道を下るとサバウツガーと呼ばれている井戸がある海岸に出る。岩場で子供たちが泳いでいるのを親が見守っている。その親が子供の頃からよく遊んでいた海とのことだ。井戸があるぐらいなので潮だまりに地下水が湧いていて寒くなるので18時になると撤収しないといけないと言っていて強い口調で子供たちを呼び戻している。島の子供たちは元気が良く泳ぎにしても石を投げて遊ぶにしても逞しい。水着のまま石段を登って集落へと戻っていく。喧噪の後の静けさの中で夕暮れが迫る海岸を見ていく。

佐和田の浜
ポツポツ出てる岩が不思議な景色


伊良部島は少し険しい離島らしい地形


そろそろ日が暮れ始める崖の上


崖から見下ろす澄み切った海


雲が映る凪の海


サバウツガーへ降りる


崖の下に現れる井戸


井戸の目の前の海


わずかな地下水が湧いている

 もうだいぶ良い時間になってきた。宮古島に戻りホテルへと戻って空港に寄って荷物もピックアップしないといけない。少し現実に戻った焦りのような気持ちで伊良部島の残りわずかな周回を進んでいく。アップダウンが多い道のうち登り切ったところで、山の頂上へ向かう道への表示が出てきた。このまま坂を下って伊良部大橋に行っても良いが、登り切ったに近い状態なので展望台も捨てがたい。展望台に向かうことにした。夕暮れ迫る伊良部大橋と宮古島の眺めは気持ちが良く、宮古島でおそらく最も高い場所からの眺めを楽しんでいく。初日から充実の走りでアイランドホッピングと最高地点も制した。
 坂道を下って伊良部大橋へと戻っていく。伊良部島と下地島は奥深く楽しめる島だった。だが、やり残したことも多い。リゾート感のある下地島空港に立ち寄ることと、ミス沖縄のYoutubeで見た蟹料理とマングローブトレッキングも楽しみたいし、崖の景色は昼間の方が海が一際きれいなはずだ。だが、旅というものは、また来なくてはいけない宿題を残して終わるぐらいがちょうど良い。
 伊良部大橋は帰りも気持ちよく、遠くには夕日が見えている。黄昏に染まる伊良部大橋もまた行きとは違う感動がある。宮古島に戻ったら、急いで空港へ向かう。日没の遅い宮古島なので日が暮れた時点で19時を大きく過ぎている。飛行機の最終は19時50分だ。空港が閉まっても不思議ではない。暗くなった道を走っていると頭上に最終便の飛行機が通り過ぎるのを見る。空港にたどり着いて、荷物をコインロッカーから取り出して背負っていく。
 ホテルに入って自転車は建物の裏に置いて荷物を部屋に入れる。誰もいないし自転車も入れたくなってしまうが、防犯で言うと人がいる気配もないので外でも大丈夫だろう。
 シャワーを浴びたら近所のイオンモールとその周りにある店で夕飯にする。どこで切り札を出すか考えたが、初日に使うことにした。宮古牛の焼肉を満喫する。ラストオーダーが迫っているが、速攻を仕掛ける。柔らかくておいしい。沖縄は隠れた肉の名産地である。旅と究極のテレワークというテーマになった旅の初日を彩る食になる。
 イオンモールは近いし何でも揃うので、今回の拠点では重要な場所になる。100円ショップにヤマダ電機もある。食事も沖縄料理から肉やトンカツまで何でもある。ホテルに戻り着替えを洗濯する。部屋に洗濯機があるのは調査済みだったので着替えはそんなに多く持ってきていない。まめに洗うことで繋いでいく必要がある。広いベッドが2つあるので物置と睡眠で贅沢に使える。

牧山展望台


展望台から眺める伊良部大橋


夕暮れの伊良部大橋


ダブルサイズのベッドが2個
快適な部屋


家電が一通り揃ってるので
滞在と拠点型サイクリングに最適


持ち込んだキャンプ用自炊道具
IHで使えず不発・・・


ビールと七輪で肉を待機


アグー


宮古牛
入ってすぐラストオーダーなので攻める


宮古牛
肉も脂も最高の味わい


   出発(宮古島空港)から 74.29 km

2日目    平良 → 西平安名崎 → 池間島 → 島尻 → 平良 103.93 km 
2022/04/24 
 静かで快適なホテルでじっくり休んで朝を迎えた。今日は完全にOFFなので朝から晩まで走りたい。この先の天気や業務や体力がどうなるかの保証はないので、今日のうちに宮古島1周は一気に走りきりたい。朝の早めから動きだす。国道を南下していく。製糖工場の近くのファミリーマートで朝飯を食べつつ作戦を考える。
 ちょうど宮古島で最も有名な与那覇前(よなはまえ)浜ビーチが近いので寄っていく。超有名観光地なので混雑しがちではあるが、朝の早い時間帯という選択が最高で、ビーチには人がほとんどいない。観光業者もまだ業務を開始していない。海の色はさすが東洋一と言われるだけのことはあり、昨日まで見てきた宮古ブルーに深みと変化が出て弧を描く真っ白な砂浜と映えている。沖に見える来間島(くりまじま)と橋から見たら、これは絶対にきれいだと思うが、そこは後日。
 与那覇前浜を独り占めして満足したところで国道へと戻る。途中の果樹園も気になるので後日寄っていこう。元々は与那覇前浜と来間島は別の日に来ることを考えていたので下見しつつも大満喫という状況だ。国道に戻って南へと進んでいく。今回の旅ではこの国道を全区間走ることは重要な意味を持つ。本土16極を自走で全て制した今となっては残すは日本最南端と日本最西端となるが、これらは離島である。渡ってしまえば制したことになるので、どうにでもなる。端っこだけ行ったと思いたくないので、鹿児島から種子島と奄美大島を抜けて沖縄本島を南北に貫く国道58号、沖縄本島から宮古島と石垣島の390号を全て走って、これらの3つの島を全て一周したら端っこに行けると思っているので、国道を完走することは重要だ。宮古島の一番北の平良(ひらら)から宮古島最南端の東平安名崎(ひがしへんなざき)までを走らないといけない。
 国道自体は内陸を貫いてるので外周を改めて制する課題はある。それは与那覇前浜と来間島と併せて制覇しようとしているので、今回は国道で良い。内陸なのでアップダウンはあるが、宮古島の地形は平坦に近い。途中の集落で雨が降ってきたので雨宿りしつつ休憩する。南国のスコールだから早く通り過ぎると期待したが、酷くなる一方だ。仕方なくレインウェアを着て走り出す。ここに来て、まさかの一敗を喫した。雨に打たれながらアップダウンをぐいぐい走って行くが、窪地にはサトウキビ畑から流れてきた赤土混じりの水がたまっている。膝ぐらいの高さまで来てるがペダルでぐいぐい走って抜けていく。
 あと少しで東平安名崎というところで宮古島としての国道は全区間が終わった。あとは石垣島で全区間を走りたい。休憩しつつ宮古島海宝館で海関連の資料を見ていく。これが圧巻で大きなシャコ貝が置いてある。ここで限定の泡盛の小さな瓶と黒糖を買っていく。これから走るのに荷物を増やす斬新なスタイルである。

沖縄限定のポークたまごおにぎり


与那覇前浜から見る来間大橋


独り占め状態の絶景ビーチ

向かい側の来間島までグラデーション


怪しくなってきた空模様


オオジャコガイ

 しばらく走ると岬にたどり着く。晴れてたらもっと綺麗なんだろうと思うが、雨と風で荒れていても海のきれいさのポテンシャルを感じる。馬鹿と煙は高いところが好きなので東平安名崎灯台に上る。雨と風で恐怖感すら覚える中で景色を楽しんでいく。灯台から降りてきたらキッチンカーで昼飯にしようと思ったら唯一の食事メニューのカレーは売り切れていた。天気が荒れて寒いのに、ぜんざいにする。ここで言うぜんざいは沖縄のぜんざいなのでかき氷に金時豆の方だ。暖かい汁物のぜんざいではない。白玉と氷と黒糖で糖分を補給していく。宮古島産のレモンを使ったレモネードもおいしい。
島のレモネード


ぜんざい


西平安名崎灯台


テッポウユリ



宮古島最南端 西平安名崎からの眺め
天気が悪くても海の色が映える

 宮古島の東側を北上していく。天気は急激に晴れてきた。道自体は上り坂が続く。アップダウンというよりは一方的に上り坂という感じである。そして店も家もほとんど無い道が続いていく。同時に昼飯難民になる。さっき、ぜんざいとレモネードを食べるという選択が正しかったことになってくる。荷物はないので軽く坂道を登り切るとロードパークの展望台に着く。東平安名崎まで続く崖と珊瑚礁の海が晴れた空に映えて気持ちが良い。いつまでも眺めていたくなる景色である。
 今日は走り自体は好調が続いている。ロードパークから下り坂を走って宮古島の北にぴこーんと伸びてる岬に入る。宮古島の最北端である西平安名崎(にしへんなざき)の手前の狩俣(かりまた)で、やっと共同売店があったので休憩にする。タコライスとアジフライでお腹を満たす。15時過ぎの遅い昼飯になった。

急激に晴れてきた比嘉ロードパーク


狩俣マッチャーのタコライス


晴れると海の色が一気に変わる

 島で唯一と思われるキャンプ場も見つけつつ西平安名崎まで走りきり、東側の一周制覇と縦断を達成する。岬自体も周りは綺麗すぎる海に囲まれて沖には池間島に渡る橋と遠浅の海が楽しめる。展望台にもなっていて眺めを存分に楽しんでいく。西平安名崎にもキッチンカーがいてガーリックシュリンプが美味しそうだが、さっき狩俣で昼飯を済ませたのでスルーしていく。
 池間島へ行こうと思ったら、雪塩の工場と直売所を見つけたので寄っていく。料理に使う塩を買って、雪塩ソフトクリームと雪塩ちんすこうを食べていく。塩味が優しい味で美味しい。池間大橋を渡って池間島に行く。この橋は伊良部大橋ほど長くはないが、両側に遠浅の珊瑚礁が広がる絶景の海上橋である。車は伊良部大橋と比べると圧倒的に少ないので没入感はある。池間島に入ると少し海は見づらい一周道路になっている。北に向かうにつれて道は上っていく。登り切ると最北端に灯台がある。ここは眺めは楽しめないが、アイランドホッピングを含めた宮古島の旅としては南と北を制した喜びを満喫する。

東平安名崎の眺め


低めの崖が続く東平安名崎


海の向こうに池間大橋


雪塩ソフトクリーム


池間大橋


池間島灯台

 池間大橋を戻って沖に浮いてる島を眺めて、ぴこーんと出た岬の東側を走って行く。狩俣にキャンプ場があって市街地から遠いのが嫌だと思っていたが、狩俣の共同売店もあるし店も多い集落なので便利そうだ。また宮古島に来た際はキャンプも楽しみたい。島尻の集落に来るとマングローブが広がっている。自転車を置いてマングローブを探索する歩道を歩いて行く。海に生えているヒルギの木と根元に育まれる生態系に豊かさを感じる。コメツキガニや小さなハゼがいるのが見える。それを狙ってか野鳥も飛んでいる。きれいなビーチのイメージしかない宮古島だが、マングローブという一面もある。
 そのまま東側を走りきって、ぴこーんと伸びた岬の真ん中と東を回りきった。西側は後日。やや急ぎ気味に戻っていくのは理由がある。砂山ビーチの夕日を見たいのだ。今日は夕日が海に沈むのが見えるのは確実なほど西の空は雲一つない。午前中の大雨が信じられないほどの天気である。どこか良いところで夕日を見たい。ぴこーんと伸びた岬で見ても良いのだが、ホテルまでが遠い。働き方改革が叫ばれている昨今なので日没後の残業は程々にしたい。宮古島でも屈指のビーチである砂山ビーチを目指して急ぎ気味に進んでいく。今日は調子は良いので思った通りの頑張りで加速できている。

島尻のマングローブ


マングローブ 海の方


ヒルギの間から川が流れる


カニや魚も見えるマングローブ

 日没が迫る中で砂山ビーチの駐車場に着いた。自転車に鍵をかけてビーチへと下っていく。さらさらの砂に足を取られながら坂道を歩いて下るとビーチにアーチ状の岩がある。岩の中に夕日が沈みそうだ。何だか凄い夕日が見えそうだ。ワクワクしながら見て、太陽が海に接する瞬間にアーチ越しに撮ろうとしたら空気読めない連中がアーチのど真ん中を独占し始めた。心の底から私のボキャブラリーでひねり出せる最大限の汚い言葉で罵声を浴びて鍛えてきた足で蹴飛ばしてどけたくなるが、社会で揉まれて培った社会性と理性が僅差で勝った。連中が飽きてどいたところで俺も後ろを見つつ写真をさささっと撮っていく。アーチのど真ん中に立たずに少し避けて写真を収めていく。アーチの向こうで海を見る。太陽が沈みきるのを見送っていく。色んな場所で夕日を見てきたが、少なくともベスト3には入る夕日と言える。
砂山ビーチからの夕日

アーチの奥に沈む夕日

 ビーチから駐車場に戻り足を洗ってから自転車で市街地へと戻る。市街地で国道390号の起点まで行くと、島1周を概ね制して国道を完走できたことになった。市街地を抜けてホテルへと戻る。シャワーを浴びて洗濯しつつイオンモールへ行く。明日に備えて買い物しつつも夕飯にする。今日は沖縄天ぷらにしようと思って天ぷら屋さんに入る。本土の天ぷらと同じような感じで、ちょっと違和感を感じる。楽しい自炊は今日も見送りになったが、明日に賭ける。


   出発(宮古島空港)から 178.23 km

3日目 平良停滞 3.11 km
2022/04/25
 今日は仕事だ。残業時間は45hrまで進めていたが急遽 残業制限30hrという話が来た。薄々予想はしていたのえ宮古島で減らすことにした。月曜と火曜はほぼ8hrずつTeams会議と資料作成で過ごす。昼間で働いたところで食事に行く。今日はタコライスにする。タコスミートとトマトとレタスとチーズ、タコスが美味しい。沖縄の味を満喫していく。
 8hr働き終えたらイオンモールで食材を買ってきて夕飯にする。宮古島産のマグロを買ってきて醤油と泡盛で漬けにしてご飯にのせる。ご飯を炊こうとしたらIHで使えないことが発覚した。パックのご飯を買ってきてレンジで温める。食器セットはレンタルを依頼する。
 今日は"旅"ではなく"仕事"ではあるが、窓からは遠くに海が見えるしリゾート感のあるコンドミニアムの滞在を楽しめて非日常ではある。最高の在宅勤務・テレワークを満喫する。

ルーラーズタコスのタコライスとタコス


宮古島で買った泡盛


マグロの茶漬け



   出発(宮古島空港)から 181.35 km

4日目 平良停滞 2.63 km
2022/04/26
 今日も仕事だ。朝飯は産直で買ってきたンーヌイを食べる。サツマイモを煮て潰して小豆と混ぜたようなもので、素朴な甘さが美味しい。不足しがちな食物繊維がうれしい。今日も午前中を働いたら昼飯に行く。昨日と今日は仕事するのが馬鹿馬鹿しいほど天気が良い。地元の有名な沖縄そば屋さんへ行く。あっさりと透き通ったスープに合う三枚肉とかまぼこのシンプルなそばとじゅーしーを食べる。
 くだらない調整業務をこなして今日こそは自炊する。沖縄そばを食べた帰りに見つけた刺身屋さんでマグロを買っておいて、ふーちゃんぷるーと沖縄そばで夕飯にする。宮古島のかまぼことネギも入れてだしの利いたそばを満喫する。

朝飯の ンーヌイ

あっさりしたじゅーしー


古謝そば屋の宮古そば


大人気の店


夕飯の自家製ふーチャンプルー


今日も夕飯は宮古島産マグロ


宮古そばとかまぼこ


   出発(宮古島空港)から 183.98 km

5日目 平良 → 来間島 → 上野 → シギラ → 平良 73.10 km
2022/04/27
 朝ご飯は昨日の沖縄そばの店の近くにあるポークたまごおにぎり専門店に行く。おにぎりとマンゴースムージーとカットマンゴーをテイクアウトしていく。ホテルで海を見ながら朝飯を楽しむ。柔らかく握られたおにぎりとシンプルに焼かれた卵とポークランチョンミートが美味しい。宮古島のマンゴーは絶品だ。
 今日も仕事ではあるが、2日間で残業を14時間減らすということで、1時間の勤務のみだ。マネージメント研修とかビジネス研修でやってるインバスケットトレーニングみたいな仕事だ。「XXXさんは○○営業所の所長になります 1時間しかオフィスにいられません。案件を処理してください」みたいな・・・ 勤務開始前にiPhoneで仕事の状況を把握して1時間でバシバシ裁いていく。勤務終了だ。
 10時には仕事が終わり、今日もサイクリングを満喫する。今日は宮古島の南の西側を中心に楽しむ。与那覇前浜と来間島とドイツ文化村を楽しんで海沿いを走った後に、シギラ黄金温泉へ行って帰ってくるプランだ。まずホテルを出て与那覇前へ向かう。前に来て気になってた果樹園に寄っていく。3月に沖縄本島の熱帯ドリームセンターと東南植物楽園に行ってから亜熱帯の植物園の魅力に取りつかれている。色とりどりの花を楽しんでいく。沖縄のGWはブーゲンビリアやハイビスカスだけでなく花盛りで楽しい。今回も植物園を満喫し、アイスクリームで冷やしていく。

キッチンパナリで買ってきた
ポークたまごおにぎり
宮古島産のマンゴージュースと
冷凍マンゴー


5月の沖縄は花盛り


ドラゴンパインのアイス

 来間島へ橋で渡る。予想通りというか予想以上の気持ちよさで与那覇前浜を見下ろす。上からだと広がりと繊細さの両方が満喫できる。もう見慣れつつある宮古ブルーに未だに新鮮な感動がある。来間島に渡ると上り坂が続く。それでも宮古島周りのアップダウンは穏やかで苦労はない。竜宮城みたいな展望台から眺めると、橋の上とも違う美しさがある。景色を楽しんだら昼飯にする。ちょうどレストランがあり、島の食材を使ったパスタが楽しめる。来間島産のカボチャを使った料理が前菜から絶品で、宮古島のクルマエビとセイイカとムール貝を使ったパスタが圧倒的な美味しさで感動する。
 飯を楽しんだら来間島を一周する。アイランドホッピングできる島の中では最も何もない(褒め言葉)島と言える。カボチャやサトウキビの畑が広がり、一部のリゾートホテルがあるだけだ。ここまで素朴な島で泊まったら最高だろう。海沿いは誰もいなく全てのビーチがプライベートビーチのようになっている。あまりに何もなさ過ぎて写真を撮ることを忘れて島から来間大橋に抜けてしまった。島旅の醍醐味を短距離で手軽に楽しめる。

来間大橋を渡る


来間大橋からの海も圧巻


遠浅の珊瑚礁


珊瑚礁の模様と海の色


来間島から見る来間大橋


来間島の農園レストラン


宮古島のエビとセーイカと魚介のパスタ


来間島産のカボチャ冷静ポタージュ


与那覇前浜を眺める


来間島 竜宮展望台

 島の西側を南下し、うえのドイツ文化村に寄っていく。ここに来て天気が急激に怪しくなってきた。何故、沖縄の宮古島でドイツなのか?バブルの遺物?と思ったが、そこにはちゃんと歴史があった。ドイツから来た難破船を救出してから交流が続いていて、サミットの時にはドイツのシュレーダー首相も訪れている場所だ。ドイツの城を再現した建物に南国の植物と鯉のぼりが映える。せっかくなので城にも入ってみる。ライン川沿いの城と沖縄の海とリゾートのミスマッチがどこか心地よい。城の中は古き良きドイツの城そのもので見応えは十分にある。
 城から出て動こうとしたら土砂降りの雨が降ってきた。入り口の門で雨宿りしつつ小降りになるのを待つ。走り出すと、また容赦なく雨が降り注いできた。亜熱帯の洗礼と言えるスコールを浴びながら地下ダム資料館を目指していく。立ち寄りたい観光スポットはそこぐらいしかない。依然として降り注ぐ大雨でスマホを取り出して地図を見るのが面倒になり地図を見た記憶と勘だけで探して行くが道に迷う。
 それが致命的な影響で営業時間が終わってしまった。それでも地下ダムそのものは見えたので満足できる。独特で不思議な構造である。離島なので川はないが地下水をせき止めて水利にする構造が宮古島ならではであり、宮古島を語る上では欠かせない。ここまでの激しい雨で防ぎきれなかった水によりウォークマンが故障してしまった。電源が切れなくなって再生と停止を勝手に繰り返している。チャリステレオは一人旅だと欠かせないものなので、ホテルの近くのヤマダ電機で代替品を探すしかないだろう。

うえのドイツ文化村
エントランス


鯉のぼりとドイツの古城


なかなか本格的な外観


中に入って上まで行ける城


中も本格的


ドイツの古城から見る海


地下ダム


地下ダム 発祥の地

 国道に戻って南に行くと、2日目に来た宮古島海宝館があり、そこから宮古島の西側の海沿いを北上する。これを走りきると、ほぼ一周を達成する。ここからは離島らしくアップダウンが激しくなってくる。崖が続く海岸線を左に見ながら走っていく。天気はさほど良くないので海は鉛色であるが、近いところは宮古ブルーの片鱗が見える。高さ的にピークにあたるムイガーで散策していく。遊歩道は展望台と海に降りるのがあり両方行く。まずは海の方へと降りていく。海は荒れ気味なので恐怖感があるが、地下ダムの先で湧いて海へと注ぐ真水が不思議な景色を見せている。展望台へ上ると複雑な地形が楽しめる。
ムイガー断崖への道


ムイガー断崖からの眺め


地下ダムの先で海へ流れる地下水

 あと少しでシギラリゾートというところで、イムギャーマリンリゾートの遊歩道も行きたいが日没が迫ってきているので、今回はスルーする。すっかり日が暮れた時間帯でシギラ黄金温泉にたどり着いた。入浴はしてないものの、これで日本の最北端(稚内温泉 童夢)、最東端(知床 相泊温泉)に続いて、最南端・最西端の日帰り入浴温泉を制した。いざ入浴ということで日本最南端・最西端の看板はどこにあるのか聞くと撤去したらしい。宮古島より南と西に温泉が出来たとのことだが、西表島は日帰り入浴ではないので残しておいてほしかった。西表島の温泉は宿泊として予約済みなので、それも後日。
日本最南端・最西端の
日帰り温泉 シギラ黄金温泉

 温泉を満喫して、すっかり暗くなった道をホテルへと戻る。作り慣れつつあるゴーヤーチャンプルーとカップ焼きそばタイプの素麺チャンプルーともずく酢で夕飯にする。沖縄に来ると自炊のゴーヤーチャンプルーは欠かせない。カップ焼きそばタイプのチャンプルーも塩とごま油が良い感じに利いててなかなかの美味しさだ。
自家製ゴーヤーチャンプルー


地物のモズク酢



カップ焼きそばタイプの
そーめんチャンプルー


   出発(宮古島空港)から 257.09 km

6日目 平良 → 海中公園 → 東平安名崎 → 平良 49.60 km
2022/04/28
 朝飯は買っておいた島バナナとご当地乳酸菌ドリンクの元気の子で済ませる。今日も7時間の残業削減ということで1時間しか働けない。勤怠ミスは許されない緊張感の中で、今日もリアル インバスケットトレーニングをして10時で勤務終了する。
 まずはヤマダ電機に行ってウォークマンの代替品を探す。再生時間は今使っている物から劣るが、モバイルバッテリーで充電しながら使えば許容範囲だろう。本体とシリコンジャケットを購入する。同じソニーなのでSDカードも無編集でそのまま使えることを期待する。ホテルに戻ったら開梱してSDカードを挿してみる。旧ウォークマンは本体メモリとSDカードに音楽を入れておけたものの全てSDカードにしていたので、そのまま認識できれば全ての曲を移植できる。新しい方にSDカードを挿してみたら無事に再生できた。これで復活だ。シリコンジャケットの穴にストラップを通してフロントバッグ上に固定する形になり元に戻った。
 今日は与那覇前から北の西側と北にぴこーんと出てる岬の西側を走るプランだ。これで宮古島の完全一周を達成する。ホテルから見ている海岸は近くで見たことがないので、それを見るのが一番の楽しみである。ぴこーんと出てる岬の方には海中公園もある。宮古島の旅はプレジャーが尽きない。
 ホテルから南下していく。今日も与那覇前浜を通るが今日は景色は見ない。与那覇前浜を見ると直後に大雨が降るというジンクスがあるように思えてきた。既に2回楽しんだので今回はスルーしていく。ビーチには名前は全く着いていない。泳いでいる人もいない。だが沖に見える島や遠浅の干潟は美しい。見に来て良かったと思える穴場の海岸線である。こういう場所に来ると地元の人がプライベートビーチのように使っている。それぞれにお気に入りの海岸線があって、そこでゆんたくしてたり海を見ながら食事してたり、それぞれの楽しみ方をしている。宮古島の人はきれいな海など見飽きているかというと、そういうことではない。俺も自分なりの絶景を探すことにした。ホテルから見えていた海と島を間近に見て感動がある。穴場の海岸を楽しんで伊良部大橋の袂まで来て宮古島の西側は完全に走りきった。

宮古島の島バナナと元気の子


沖の島まで続く遠浅の海岸


海底からグラデーションで色が変わる


名もないビーチをランドナーで


交通量がほぼないプライベートビーチ

 一度、市街地の方へ行き昼飯にする。公設市場に何かあるかと期待したが、沖縄本島の牧志公設市場ほどのはない。だが、鉄火丼の店があったのでここで昼にする。沖縄は隠れたマグロの名産地で美味しいマグロは多い。
 昼飯を満喫したらぴこーんと立ってる岬へ向かう。今度は西側の海岸線ということで幹線道路から早々に外れる。すると、こちらも穴場感でサトウキビ畑を走り抜けていく。車がほとんど来ない没入感が気持ちいい。宮古島の空と青々としたサトウキビを見ながら時折隙間から見える宮古ブルーの海を楽しめる。穴場の海岸線を楽しむと海中公園にたどり着いた。地下へと下っていく階段を下ると広いスペースに四角い窓がたくさん見える。そこに現れる魚の解説をしてくれる人までいる。イソギンチャクの中にクマノミがいる。次々に色んな魚が姿を現す。しばらく見ていると、クロガシラウミヘビも泳いできた。サメとかエイとかウミガメなんかも出てくるので1日中見ていたくなるような場所だ。海中公園の地下から出て遊歩道を歩くと、ここも海岸線と海が美しい。宮古島の海は見飽きない。何回見ても感動がある。

絶品のマグロ丼


海中公園の入口


海中へと下っていく階段


海の中を見る施設では最大級


魚がいっぱい見える


たまに窓際まで来る

 海中公園から西平安名崎までの間も穴場ビーチがそこら中にある。車はほとんど来ないので自分の好きな海を探しながら巡ることが出来る。これを走りきると西平安名崎に着いた。これで宮古島全体を完全に一周したことになる。楽しみ尽くした宮古島に感謝しつつ後にしようかと思ったが、いかんせん今日は暑い。今日も雪塩ソフトクリームを食べていく。今回は前回と違って黒みつ味を楽しむ。塩味に黒糖が利いて絶品だ。
 宮古島には思い残すことはないほど走りきってホテルへと戻る。今日は珍しく明るい時間に帰ってきた。ホテルの部屋から夕日を見ようと思ったら、西の空だけは曇っていた。残念。宮古島最終日にして、やっと日没前にホテルに戻ったが部屋からの夕日は見ることができなかった。
 今日は食材を使い果たすべく料理の準備をする。近所のイオンモールへ行き、梱包するための部材を買いに行く。発送にちょうど良いサイズの段ボールを手に入れて、緩衝用の座布団も100円ショップでちょうど良いサイズのものを見つける。エアキャップとテープで巻いて万全の形に出来そうだ。食材も買ってホテルへと戻る。まずは荷物を梱包して明日の撤収準備を整える。上手く梱包出来たので安心だ。しかし自転車で運べるサイズではないし宮古郵便局は歩くには遠すぎる。タクシーを調べて明日の行動イメージを立てた。そうなるとザックや輪行袋など荷物は出来るだけ空港のコインロッカーに入れに行くというプランもありそうだ。衣類以外の荷物をまとめたところでシャワーを浴びる。

今日はプライベートビーチ探し


雪塩と黒糖ソフト

 残っている卵とにんじんを消費しつつ沖縄そばでソーキとかまぼこも片付ける。もずく酢も今日で食べきる。そんな感じで行くと自炊の選択肢はありそうでない。にんじんを刻んでごま油で炒めて卵で和えてごまをかけるだけでニンジンシリシリを作る。一番しんどい工程は刻むところだ。にんじんしりしり器が欲しくなってくる。沖縄そばを茹でてスープをコッフェルで温めてソーキとかまぼこを麺の上に乗せネギを散らす。キャンプだとここまで丁寧に作れないが滞在型ホテルなら冷蔵庫もあるので豪華で無駄のない食事ができる。最終日も充実の自炊で幕を閉じた。
記念版オリオンビール


自家製にんじんしりしり
包丁だとしりしり感が少ない


自家製てびちそば



   出発(宮古島空港)から 306.69 km

7日目 平良 → 宮古島空港 ・ 石垣空港 → 石垣市街 30.91 km
2022/04/29 宮古島 -RAC→ 石垣島
 朝のうちに荷物を全てまとめてタクシーを電話で手配する。黒糖玄米と島バナナと元気の子で朝飯を済ませてタクシーに乗り込む。まずは郵便局に行って荷物を発送する。到着の1週間前からしか預けられないので、今日がリミットである。郵便局でタクシーに待ってもらいながら荷物の発送を無事に済ませて、次は空港へタクシーで行く。荷物がぎっしり入ったザックと輪行袋をコインロッカーに入れる。再びタクシーに乗ってホテルへ戻る。
 身軽な状態でホテルを撤収する。途中でタオルやシーツの交換とかもしてもらえて、自炊セットも借りれて窓からは海が見えて最高のテレワーク環境となった。まずは市街地に向かいつつ目をつけていた産直を回っていく。自炊してる間だったら食材もあったが、発送するための食材はあまり見当たらないが、天ぷらやお菓子など今の俺がつまみたくなる一品が多い。石垣島へ運ぶ前提のお菓子と、すぐ食べる天ぷらを買う。衣が厚くしっかり揚げてある沖縄的な天ぷらでモズクとアーサと魚と芋を味わう。もう1つの産直は市街地を挟んで東側にある。こっちの方が発送向けだ。目に入れても痛くないほど可愛い姪っ子とツインズが実家に来てるので、宮古牛のステーキとハンバーグと冷凍マンゴーを詰め合わせて送る。俺が思う宮古島の美食を集大成にしたようなパッケージである。宮古空港に帰る前にもう1カ所行くとしたら、博物館と植物園ということで島の東に走っていく。

島バナナと玄米黒糖と元気の子
健康を意識したようでしてない朝食


滞在したホテル
沖縄は滞在型のホテルが多い


糖分補給用にキャラメル黒糖



花ぱんびん
カリカリと堅くて素朴な味がハマる


沖縄の天ぷら


お土産パッケージ 冷凍マンゴーと肉

 まずは博物館を見ていく。宮古島の自然や文化について分かりやすく展示されている。一押しは発見されたばかりの新種の宮古島固有種のゴキブリだが、ゴキジェットプロを吹きかけたり古新聞で叩く気が起きないほど鮮やかな色をしている。
 博物館を見終えて植物園を歩く前に昼飯にする。来た時から気になっていたガーリックシュリンプの店に立ち寄る。ウッディーな作りが面白いしオープンテラスが日陰で気持ちいい。タレで焼いてあるガーリックシュリンプと余ったタレがご飯に絡んで美味しい。エビはプリプリで殻は香ばしく食べやすい。雰囲気はハワイを感じる。ハワイには行ったことないけど。ガーリックシュリンプに満足したら宮古島市熱帯植物園を歩く。花で作ってある文字は見応えがあるが、ちょっと主張は弱めの植物園を歩いて楽しむ。

バナナの葉を敷いてるのが沖縄らしい


絶品ガーリックシュリンプ


沖縄の空に鯉のぼりが映える


亜熱帯の森を見渡す展望台

 ひとまずは宮古島に思い残すことは無いところまで旅ができた。平良の市街地で便利な宮古島を楽しみたいという気持ちはあるが、それは次回に回すことにして空港へと向かう。そんなに広くない宮古島なので、すぐに空港にたどり着く。コインロッカーから荷物を出して輪行する。来た時よりは体が蒸し暑さに慣れてきた感はある。そんなに広くない離島でありながら、既に宮古島だけで320kmを走り抜いた。体のキレが出てきたおかげか、手際よくこなして荷物を預けてチェックインを済ませる。少し時間があるので、売店で自分用の土産を買う。それでも時間が余るのでA&Wで日記を書く。平良の市街地では2回行っても閉店が連続していてA&Wとは縁が無いかと思ったが空港のが開いてたので安心だ。おかわりし放題のルートビアを飲みながら日記を書いて時間を潰す。
 セキュリティチェックを通って飛行機に乗ろうとしたら土砂降りの雨が降ってきた。宮古島は気持ちよすぎる晴れと土砂降りのスコールの両極端な天気に振り回されるが、もう走っている時間帯ではないので安心できる。宮古島から石垣島への飛行機はジェットでは無くボーディングブリッジから直接乗れず一度は外を歩いて乗り込む。大雨の中を離陸し雲の上に抜けていく。宮古島に着陸してきたときとは打って変わって鉛色の空と海を見ながらのフライトになる。

宮古島の旅 終了に乾杯


雨の中、宮古島から撤収
ボンQで飛んでいく

 JALの子会社のRAC(琉球エアコミューター)は離島間を中心にした運航で、ターボプロップの機体は乗り心地は良く、失念したが沖縄に多い名字の沖縄的な美人のCAさんと30分しか飛行機に乗れないことが勿体ないぐらいあっという間に石垣島へと着陸していく。宮古島と違って島の大きさは石垣島の方が感じられる。見るからに山が多い地形と珊瑚礁でワクワク感がある。着陸すると雨は宮古島よりは小降りになっている。
 荷物を受け取って空港の表で自転車を組む。時間が経てば経つほど雨は収まっていく。そういうこともあって、のんびりと組み立てていく。石垣空港は八重山の拠点とあってリゾート感と内容が充実している。帰りに立ち寄るのが楽しみな空港である。ウエストバッグとザックと輪行袋と持ってる荷物の量は多く、宮古島の空港とホテルの間とは訳が違って20km近い距離をナイトランで走らなければならない。完全に暗くなった道を走っていく。真っ暗な道だと視覚的な情報が少ないのでアップダウンが少なく感じる。追い風に乗って調子よく走って行くと途中で白保の集落を通り過ぎる。昼間だったら珊瑚礁の海が見えるのだろうか。途中にあるリゾートホテルを見て走っていると、ヤシガニかヤドカリかと思う物を見つけたが走りに勢いがついてたので確認せずにスルーしていく。

見下ろす宮古島の町並み


石垣島の海を見下ろす


宮古島から飛んで組み立て完了


石垣島の旅はナイトランで開始

 1時間弱で石垣の市街地まで着く。ツタヤやマクドナルドも見えてきて、宮古島以上に充実した街である。港のすぐ近くにあるホテルまで走りきって、チェックインを済ませる。フロントで荷物を受け取って台車に載せて部屋まで上げようとしたら、女性が1人エレベータに乗ろうとしていたので1人で先に行かせる。続いて自分と荷物で満載になったエレベータで部屋へと上がる。エレベータを出ると、さっきの女性が部屋のドアの前で鍵を開けようとして開かなくて困っていた。それを横目に見つつ俺の部屋に入ると目が合ったので、たぶん鍵が壊れてるのでフロントに行くことを勧めて部屋に荷物を運び込む。台車を返しに行くと、ちょうどフロントの人も来て対処してもらえていた。
 荷物を開梱してシャワーを浴びて飲みに出かける。時間が遅いので開いている店は少ないが、少しおしゃれな居酒屋に入る。魚料理と八重山そばを満喫する。宮古島を大満足のうちに終えて、いよいよ石垣島ということでワクワク感を持って眠りにつく。

石垣島 旅の始まりに乾杯


島野菜のサラダ


刺身を石垣島の塩で


八重山そば


   出発(宮古島空港)から 337.61 km

  
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