週刊 多事走論 バックナンバー 2006年1,2月合併号
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2006年1月 1st Week
2006年1月1日 今年も初日の出ツーリング

 読者の皆様。明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 今年もやってきました。天気予報は非常にネガティブなことを言っている。元旦は曇や雨としきりに言っている。しかし、それを何度も跳ね返して晴れにしてきたのが2005年の俺だった。2006年も通用するか…。そんな心境のまま集合の1時間前の3時になった。レーパンを履いてgeolineのアンダーウェアと起毛付きのレーサージャージとウィンドストッパー付きのフリースを着て、昨夜のうちにコメンサルを積んでおいたPRELUDEに乗って出発した。空には星が輝いている。これはいける。
 7-11に集まった猛者達はたくさんいた。車を連ねてナキムシ山の麓へ向かう。暗闇の中でコメンサルのMTBを組み立てる。ディスクブレーキのキャリパーに挟んでおくスペーサーが落ちた。ポトッとおいう音ではなくピチャッという音がした。ドブ蓋のわずかな隙間に落ちたようだ。あきらめよう。自転車を組み上げて上り始める。ここから厳しい現実を目の当たりにする。ハードテールMTBで参戦している人たちは軽々と上っていく坂を乗って登れない。踏み込んでも多少はサスが沈んで推進力を減衰する。チャリも体も重い。絶不調ぶりを存分に発揮して、押して歩くことに。かなり屈辱だが、今は耐えるのみだ。
 真っ暗な林道を、自分のライトの明かりを頼りにあがっていく。あり得ないほど遠い斜面に先行した人のライトの点が見える。背負っているザックの重みで腰も痛くなってきた。それでも去年と比べると、雪が無い分だけ時間に余裕もある。やはり最後に残ったのはダウンヒルバイクとフリーライドバイクのメンバーのみとなった。押してあがること今年も2時間。頂上に到着。すっかり明るくなってしまったが、まだ日は昇っていない。向こうの空は曇っている。雲の間の切れ目が少しある。そこだけが初日の出のねらい目だ。
 徐々に東の空が赤くなってきて、雲の切れ間から太陽がのぞいた。見下ろす街や山々と向こうの空に見える今年初の太陽。少し厳かな気持ちにもなる。
 寒いのでカップ麺とココアで暖をとり、ほんのひとときの日の出が見える時を過ぎたので下り始める。これが楽しみでここまで上ってきた(押してきた)と言っても過言ではない。さすがフリーライド。そういう感想がまず出た。安定感が全然違う。多少のガレ場ならリアサスのダンピングで踏ん張れる。ケツが暴れる様子はない。しかしながら、MTB自体が初心者の俺には厳しい部分もある。
 まだまだ、リアサスを沈めながら鋭くコーナーをえぐる理想の走りにはほど遠い。とはいえ今日、新年に新車デビューというのはいい。まだまだ精進したい。元旦の早朝から心地よい疲れをもって下ってきた。
 今年も元旦早々から年末まで自転車バカでありたい。

2006年 初日の出 @ナキムシ山


下ってきた直後の様子。Commencal Supreme 6.3



以上、今年最初の多事走論でした。  ぐっさん。
2006年1月 2nd Week
2006年1月9日 自転車通勤義務化

 栃木という土地は1人1台体制で車を持っている。考え事をしたいとき、どうしようもなくかったるいとき以外は自転車で通っている。まあ言うなれば「気分によって」という感じではある。とうとう渋滞の緩和に会社が乗り出した。もっとも人が多い火曜日と木曜日のいずれかの日について、隔週で時差出勤かシャトルバスか車以外ということになった。
 そこで俺は当然のように「自転車通勤」を選択するのであるが、これはある意味で義務化されてしまったようなものであり、もはや「気分で…」では済まされない状況になってきた。まずは明日、義務化された自転車通勤を行う。

年始はダウンヒル以来 乗ってもいない いじってもいない という状況なので こんなところでご勘弁を。

以上、多事走論でした。  ぐっさん。
2006年1月 4th Week
2006年1月28日 空力改善へ

頭を丸めてみた。メット無し時の空力性能改善なるか?

以上、多事走論でした。  ぐっさん。
2006年2月 2nd Week @
2006年2月11日 SPDシューズ新調

 5000円ぐらいの安い靴をとりあえずで買って履き続けること4年あまり。そろそろソールも薄くなって、底も減って剛性感もなくなって、クリートのポジションも勝手に前にずれてきたような気がする。そしてSPDにしてひも靴というところに不便も感じていた。やはりストラップを増し締めしてがっちり抑え込みたい。ということで、今週は走りの不調をシューズのせいにして買い換えだ。
 新たに選ぶに当たって、迷うのが3モデル。NIKE KATO III、NIKE YVR-III、SHIMANO SH-M121Gだが、それぞれに事情があった。NIKE YVR-IIIは店内に42までしか在庫がなく、俺の足は44〜45ぐらいなので選択できず。デザインはいいんだけど惜しいところだ。NIKE KATO-IIIはLがちょうどいい44サイズでは幅が狭すぎる。ということで軽さ、サイズなどなどを加味してSHIMANO SH-M121Gに決定。それぞれのモデルはGoogleでも探して確認してくだされ。
 クリートポジションのセッティングや試走の話は来週にとっておきます。


左上:旧靴、右上:NIKE KATO-III、
真ん中:SHIMANO SH-M121G(購入)

以上、多事走論でした。  ぐっさん。
2006年2月 2nd Week A
2006年2月12日 新シューズ試走@鬼怒川・真岡井頭公園

 新しいシューズとクリートでポジションを合わせたい。ということで、3月の浜名湖もあるのでロードレーサーでベストを合わせておきたい。久々なので空気圧を合わせて、それなりにクリートポジションを合わせて出走。以前は肉球の内寄りの前方向に力点を置いていたが、左右のねじれ方向のバランスが悪く、点踏みに近く痛くなる。今回はやや後ろ寄りにクリートを持って行く。そして左右方向は足のほぼ中心に持って行く。ようやく「これ」というポジションが決まった。
 そして試走。いきなりロケットスタートをしてみる。楽しいほど加速していく。あっという間に40km/hに達した。最近、ランドナーで感じたことのない走りだ。家を出てすぐの陸橋も力強く35km/hで上っていく。しばらくは30km/hで順調に走っていく。鬼怒川に出る直前のローソンで休憩し、ストレッチし、体の固さを実感して、走り出す。
 川沿いの道は風が半端じゃない。最初は追い風に働いていたが、徐々に横風になり始めた。国道123号を越えると、完全に右風になってきた。常に右に重心をかけていないと重量感のある俺でも吹き飛ばされそうになる。右から轟音が聞こえてきた。渦を巻きながら吹き上がる風。地面に落ちてるゴミなどを巻き上げながら吹いている風が右から迫ってくる。そして俺の目の前を横切って左へと消えていった。思わずチャリを止めて固まってしまった。相変わらず右からの突風は止まらない。右コーナーを曲がろうとして右から風が吹いて本気でコースアウトするようなピンチも迎える。もうウンザリしてきた。さらに、いつものコースは北関東道の建設で工事中。川から右へ曲がる。当然、死ぬほど厳しい向かい風である。全くスピードは出ない。15km/hで50rpm程度が限界である。ここで足の疲れも顕在化してきた。
 風が吹き抜ける公園だが、休憩してクリートポジションを修正した。左足のクリートをやや後ろへ持って行く。さらに南へと走り、川を東へ渡り、真岡の方へ向かう。川沿いは風の吹き抜けが強すぎるので、もう少し遮られる408号線あたりを選ぶ。しかし、物足りないので井頭公園に立ち寄る。3km程度の周回もあり、大きい池もありサイクリングや散歩にはオススメの公園である。ココアで暖を取り、周回を回ってみる。新しいポジションとシューズのフィーリングを検証する。まずまずの納得度で走れた。

真岡 井頭公園 周回路

真岡 井頭公園の池


真岡 井頭公園 カモ達

 そして帰宅へ。半端じゃない向かい風である。しかも風は体の芯が冷えるほど冷たい。いつまで経っても宇都宮へたどり着けそうもない。寒さのためコンビニに寄る。寄ったきりでれないほど体が冷えている。トイレ、ホットコーヒー、立ち読みなどで体を温めて休める。そして、16:00には気合い一発またコンビニを出る。最後の力を振り絞って家にたどり着いた。

おかげで風邪ひいてもうた。


以上、多事走論でした。  ぐっさん。
2006年2月 3rd Week
2006年2月19日 佐野ラーメンツーリング

 サイクルショップ関東主催のイベントに参戦。宇都宮から佐野まで45kmあまりを走って有名店でラーメンを食べて帰ってこようというコンセプトの走りである。先週はふがいなく風邪をひいてしまったが、今週は元気に走りたい。先週合わせたクリートポジションの確認の意味もある。
 さて出発!と自宅の前でいきなりメモリアル。ロードレーサーにして、積算1111.1km達成である。ランドナーに続いてこちらの自転車についても、まだまだ歴史を刻んで行きたい。早速、メーターの写真を撮って、サイクルショップ関東へ向かう。
 あわただしく店の前で朝食を食べてる間にサイクリスト達は続々と集まってきた。伴走のハイエースのルーフキャリアを修理して、9:00ちょうどに9人の隊列でサイクルショップ関東を出発した。

1111.1km達成!

ラーメン万里の前
長蛇の列
 25km/hぐらいのゆっくりしたペースで栃木街道を南下していく。追い風なので、楽でまだまだ上げても問題無さそうな雰囲気であるが、上げても良いと言ってしまうとリベルタスクラブの猛者は上げまくってしまうので牽制している感じである。微妙に寒いしペースも低調で体が温まらない。しかも信号がほぼ各駅停車で、STIレバーでシフトダウンしてブレーキをかけて止まって、またシフトアップしながら加速していく。そんな手の動きだけで手が疲れてきてしまった。
 ぶっちゃけていうと単調な45kmは2時間半ほどで終わり、佐野に到着。目的地のラーメン屋 「万里」の前はすでに長蛇の列ができていた。チャリを置いてメットを脱いで行列に続く。日陰で待っている間が寒すぎる。まあ、こういう「付き合い」だから並ぶけど、みんなよく並んでまでラーメン食うよなぁと少しあきれてしまう。おおよそ1時間程度の待ち時間で席に座れた。
店は西武ライオンズの小関選手の実家と言うことで、小関グッズ・西武グッズがいっぱい飾ってあった。見るだけでそれと分かるが、選手を知るほどのコアなパリーグファンなら「おっ」と思うところであるが、一般人にはウケないだろう。
 亀○や岡○麺の、ふわっとした麺と違い、わりとモチモチした平麺である。スープは薄味であっさりしている。胡椒をふるぐらいでちょうどいいとも言える。チャーシューはとろっとした感じでもなく歯ごたえのあるものである。全体的に歯ごたえと食べ応えのあるラーメンであり、さすがの人気店でうまい。
 結構ボリュームもあり、すっかり満腹で食べ終わって店を出ると、まだまだ長蛇の列は伸びていた。やや満腹感が収まらないまま店を後にした。爆速組は大平山を一発越えてから帰ると言うことで店を出て早々に別行動となった。
 のんびり組(と言っても速い人は3名ぐらい含まれるが)は、来た道をそのまま帰って行く。行きが追い風だったので帰りは向かい風かと思ったが、意外とそうでもなく快適に帰れていく。

ラーメン万里 チャーシュー麺

修正後のGIANT FCR ZERO(改)
 しかし、距離が伸びれば伸びるほどケツの据わりが悪く、ライディングフィールが悪い。やはりサドルを前に倒しすぎなのだろうか。金タ○がゴリゴリする感覚を嫌って力を逃がしているのだが、どうもケツの据わりが悪い。どこかに止まったときにでもなおしたいが、どうも次への課題とするしかないようだ。
 科学館をゴールに解散となったので、そこでシートポジションを直してみる。ほぼ水平からやり直しだ。しばらく走ってみるが、金タ○がゴリゴリする感覚は意外とない。ケツの据わりも多少はよくなってきた。ただ、まだ前上がりで足の動きが阻害されている。次は県立美術館のある中央公園に止まり、前を少しだけ下げてみる。100km近い走りで疲れているので、ポジションが悪いことに対して敏感である。修正のチャンスと見て、徹底的に考えた。今度はサドルが低く踏み抜けていない。自宅に戻ってもう1修正かけて2kmほど走ってみる。今度こそ完璧だ!と言いたい。走りもラーメンも楽しんでシートポジションも直すツーリングは有意義に終わった。

詳しくは サイクルショップ関東ホームページ(レポート)にて。

以上、多事走論でした。  ぐっさん。

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