週刊 多事走論 バックナンバー 2006年3,4月合併号
HOMEに戻る
多事走論 最新号に戻る
多事走論 バックナンバー一覧

先月に戻る

来月に進む
2006年3月 2nd Week
2006年3月19日(日) ぐるっと浜名湖ツーリズム2006 サイクルツーリング チャリde浜名湖

 3月9日が申し込み締め切りだというのに、2月第1週でゼッケン1000番台。第2週には申し込み多数で閉めきりという大人気のサイクリング大会になってしまった。来年はエントリーだけは1月第2週ぐらいを目指さなければならないのか…。
 3月時点での体の出来が今季ほど悪い年はないと思えるほど調子が悪い。ポジションも最後までイマイチ決まらなかった。そして天気予報は軒並み「雨」。asahi.comは90%の降水確率を宣言。yahoo他は60%を宣言。その予報は、週末を迎えようとしている3月17日(金)時点でも覆ることはなかった。しかし、そのまま俺はPRELUDEに乗り込み浜松へと向かった。静岡県の同走メンバーからの情報では予報通りに雨。徐々に天気は前倒しにずれてきて日曜日は晴れるという噂も出てきた。
 期待を胸に東北道をぬおわkm/hで駆け抜ける。あやしいクラウンを右車線から追い越しながら車内をのぞくと青い服を着たおじさんが2名。すぐに俺の後ろに車線変更をして加速しようとしてきた。俺はあわてて真ん中車線に戻りクルコンを100km/hにセット。しばらく俺の後ろをついてきたが、右を追い越していったクレスタにターゲットを変更してついて行き、赤色灯が光り出した。一難去って…と思ったら、後ろにシルバーのスカイラインGTRがついてきた。これも覆面だ。
 しかし、そんな楽しいドライビングも終わる首都高。そして東名。厚木まで25km渋滞という厳しい状況。よくよく考えてみると世間は4連休にする人が多い週末であると思われる。ダラダラとしか進まない右車線。大井松田でようやく混雑解消してきた。勘違い右車線占有野郎を追い越したら俺の走りが始まった。変なチェイサーに煽られて気持ち悪いので、右ルートのタイトコーナーで走りの差を見せつけて視界から消した。静岡県に突入すると雨が降ってきた。やはり来たかと思いつつ、ワイパーを早く動かしながら進んでいく。進めば進むほど天気は悪い。もはや走りが熱いとか寒いとかより雨が気になる。一気に静岡県を西へと駆け抜けて浜松西ICに降りるが雨は降り続く。こんな雨の中で東名を運転していると「俺って自転車乗りに来てるんだよな? 雨の中 何しに浜松に行ってるんだろう」という気持ちにすらなってくる。
 まずは祖父さんの住む老人ホームに行くが、ドアの鍵がかかっている。どうやらまだ入院しているようで、病院に行く。まあ、入院してる割に晩飯のおかゆも大盛りで食べれる食欲だし顔色もいい。安心してホテルへと向かう。ホテルにチェックインして、夕食にでかける。駅前の喜船寿司で豪華にカウンターでお寿司といきたい。海育ちの内陸人の俺が遠州灘を前にする浜松にきたのだ。とにかくネタが新鮮でうまい。大将の人なつっこすぎるキャラが熱い。すっかり満足して眠りについた。
 気合いの入っている俺は朝5:00にさくっと目が覚めた。レーサージャージとレーパンを着て、上からカーゴパンツを履いて一般人のような出で立ちで宿を出た。PRELUDEのエンジンに火を入れて、浜松駅前へと出て行く。昨日までの雨が嘘だったかのように、そして気象庁の予報が嘘であることを示す文句なしの晴天。路面が若干ウェットであるが、すぐに乾くだろう。
 朝飯にパスタを食いながら、浜松駅前の送迎ロータリーにPRELUDEを止めて、メンバーを待つ。全員集まったところで、NAVIが装着されている nori氏に引いてもらいながらスタート地点へと向かう。日が昇ってくるのと同時にあたりがまぶしくなって、風がこころなしか強くなってきたような気がする。やはり、天気の急激な変化のもと浜松特有の強風が吹きそうだ。浜名湖は基本的に吹きさらしなのできついかもしれない。すべて追い風となってくれれば何の問題もないのだが…などとポジティブなことを考えつつ、平井堅を熱唱しながら運転していく。徐々に自転車を積んだ車や自走のサイクリストが増えてきた。今年も大規模な大会であることを予感させるものである。どんな自転車やサイクリスト達にあえるのだろうか。

文句なしの
晴天!
 変なマーチにベタベタと後ろを煽られながら、ガーデンパークに到着。自転車もトランポも格好良く美しく決めてもらいたい。それがサイクリストの美学というものだと思う。やや強い風が吹く中でPRELUDEから自転車をおろして組んでいく。試走時点で変速系は順調。しかしながらブレーキが若干片利き気味でタイヤの空気圧も低い気がする。落ち着いてブレーキのテンション調整のネジをゆるめて、合わせてタイヤの気圧も少し高めの7.5気圧に合わせる。
 7時半に会場入りして受付を済ませたものの出走は9時頃である。長すぎる待ち時間で体が冷えてしまう。スタート地点でウェア、バイク、メット、グローブすべて売っていて揃うのも驚きだ。

スタート地点 風景。
自転車とかメットとかグローブも売ってる。
 9時過ぎにようやくゼッケン遅番組のスタートだ。木曜夜のQサマのチキンレースのスタートのような「ぷぁああ〜ん」という音と同時に15台ずつ1分おきに出発。メンバー7人全員同時スタートにはならなかったので、出て早々に待避所で待つことにした。
 スタート早々から混雑回避のためかイレギュラーなコース設定で、まっすぐ行けばいいところを、あれこれ往復させられたり、ロードなのに砂利道を走らされたりでハードである。いくらスバルのジャージを着ているからといって走破性がいいわけではないので注意が必要だ。
 最高の天気、最高のサイクリングロードで浜名湖の東岸を駆け上がっていく。学生時代と去年の2大会でいずれも、この道を走っているが、この気持ちよさはどこのサイクリングロードにも負けないものがある。すぐそばの浜名湖を渡る風と景色と青い空が本当に心地よい。自転車に乗る醍醐味が集結しているといえる。車止めが数カ所あって道をふさぐ以外は、気をつけるべき点も少なく走りやすい道である。ほとんどの区間で舗装かコンクリート路面なのでロードにもお尻にも優しい。

走り撮り。
浜名湖直近の道が気持ちいい。
 舘山寺温泉のチェックポイントでお茶を飲んで、また走り出す。軽く内陸の半島の丘を越える。ダンシングでグイグイともがいて登り切り東名を北にくぐり抜けつつ下る。そして再び湖沿いに出ると、一層 風が強くなっている。ここでは左からの横風といった感じの風向きである。
 旧細江町まで来たところで、第2チェックポイントの気賀関所で休憩。そろそろ糖分を…と思うサイクリスト達の気持ちを見透かしているかのように、バナナが1本支給される。甘〜いバナナよりは、少し歯ごたえのあって酸味のあるものが普段は好きだが、こういうときは甘み重視である。コルナゴのフルカーボンのセレブなペアルックの夫婦を見送ったところで、昼飯の支給される三ヶ日を目指す。
 ここからは壮絶な向かい風との闘いとなってきた。調子よく龍之輔氏とtake氏が先頭を引いていたものの、徐々にペースが落ちてきた。必然的に先頭は俺に交代していく。強い風をまともに受けるのではなく、多少交わしながらギアを落として回転数で進んでいく。引いてやりつつ、列を作って進んでいく。
 向かい風の中で先頭なので俺自身も結構きつかったが徐々に差がついてきた。昨年はアップダウン連続の中で上り坂を選んで前の自転車にアタックをかけ続けてパワーの差。北遠レギュラーコースでは長い上り坂でのトルクの差。そしてタイトなダウンヒルでのコントロール。今回は強烈な向かい風や横風との付き合い方。やや意地悪だが、だてに10年やってないので、こういうところぐらい経験の差を見せておきたい。うちのチームメンバー以外も、この風には相当苦戦しているようだ。何しろウィンドサーファーが風強すぎて沖に出ないほどの風ですから。

浜名湖沿いのサイクリングロード。
ほんとに湖岸直近。
 そして、いよいよ三ヶ日に到着。俺の腹の燃料警告灯が点灯し、他のメンバーも風にやられてヘトヘトになったところで、昼食が支給された。みそ汁が入っていてもカップが飛ばされそうな風の中、飯にする。メニューはウナギのおにぎり、アサリのおにぎり どちらも浜名湖の名産だ。青海苔のみそ汁。唐揚げとゆで卵でタンパク質と塩分を補給し、最後はお新香でさっぱりとしめる組み立てが見事な弁当である。
 しばらく、いろんなチャリを見物しながら休憩してみるがアレックスモールトンとリカンベントの集団が居る以外は目立った見所もない。いっぱい居すぎて これというチャリが見あたらないのもまた事実。ママチャリで頑張ってる老人や子供アシスト付きのタンデムなどのおもしろい自転車は今年は居ないようだ。あとから振り返ってもサイクリスト達とのコミュニケーションが足りない感は否めない。

昼食のお弁当。浜名湖の美味 満載。
 take氏の先輩達は先に出て行った。今回の大会で最大の山場といえる峠を迎え撃つ。ウナギのトイレを過ぎて右折すると、強烈な向かい風が襲いかかってきた。大会の参加者か不明だが、ランドナーのリアサイドバッグとフロントバッグをつけて走る一人の女性が居たので、思わず親指を立てて振り向きながら「がんばれ」と笑顔で声をかけて追い越す、女性サイクリストに甘いぐっさん。であった。荷物満載でこのコースに挑むのか、どこかを一人で旅しようとしているランドナー乗りなのか、どちらにしても心から応援したくなるサイクリストである。
 ここで史上最悪の体のできの俺の真骨頂である。龍之輔氏とtake氏とnori氏にあっさりとちぎられる。体のできはイマイチだが、ロードの軽快さを楽しみながら上っていく。上れば上るほど展望の開けてくる峠が気持ちいい。100m強の標高なので、割とあっさりと登り切る。

最大の山場の途中からの眺め
 そして、下りは徹底的に攻めまくる…。と言いたいところだが、傾斜以上の向かい風にやられる。実質とばせたのは最後だけだった。それでもアウターに入れてガシガシと踏みまくる。MAX 59.3km/hというスピードは若干物足りない。
 東へと下る道は一時的に追い風を背中から受ける。みんなレベルの高い走りを見せながら駆け抜けていく。みんな待ちこがれた追い風に乗って快調に走っていく。そして、第4チェックポイントに到着。ヨットハーバーのわきの公園。去年と同じ場所だ。去年はここを過ぎると次はゴールだったのだが、国道1号の難所 潮見坂の上にチェックポイントが追加されたので、もう一がんばり必要である。そこでまたまた補給食が出る。カロリーメートゼリー。去年はゆで卵と牛乳というサイクリング大会補給食にニューウェーブを起こしたここだが、満腹気味の俺たちに、さらに栄養をとのことだろう。

ヨットハーバーを眺める公園で
 ここからは追い風だ!そう信じ続けて走ること50kmを過ぎてきたが、今度は立派な横風という感じである。ここからは湖沿いの道ではなくなり、内陸の畑というか風通しの良い丘の中を走っていく。というより風に耐えながら上っていくという感じである。緩くアップダウンしながら徐々に上がっていく、ぐっさんのもっとも嫌いなタイプの上り坂である。ダラダラと上る坂の途中でスズキの湖西工場を眺める。モータープールにある大量のスズキ SWIFTに萌えながら萎えながら上っていく。もはやギャグは出ない。会話もなくアタックもせず上っていくだけとなってきた。登り切ると展望台が見えてきた。とりあえず休憩である。風と坂に参ってきた。
 そんな疲労を少し取ってくれるような、海の眺めが気持ちいい。眼下に見えているのは国道1号の潮見坂と遠州灘である。相変わらず強い風に煽られて白波が立っている。

潮見坂の眺め。遠州灘が気持ちいい。
 そんな休憩ポイントから300mほど走ると、チェックポイント白須賀がある。ここの補給食は何が出るのか。俺たちは頭をひねった。去年のようにゆで卵とかあるのだろうか。それとも ウナギパイかスッポンサブレーか。何かみんなクッキーのような茶色い楕円形のものを持っている。なんとなんとメンチカツと牛乳である。予想の斜め上をいくような補給食である。どうせなら昼食に出してほしいところだったが、湖西市の豚肉を三ヶ日で出すわけに行かないというプライドがあったのだろう。強風に煽られながら平らげた。でも、豚肉もジューシィでうまい。しかし、もう満腹である。サイクリング大会だが、お腹いっぱいとなってゴールへ向けて出発した。
 チェックポイントを出ると、いきなり急な下り坂である。そしてカーブにエスティマとパトカー。どうやら事故発生のようだった。残念ながら大会参加者か? 慣れてないと、少し危なくコントロールの利かないほどの坂だ。気をつけて下りたいものだ。

メンチカツと牛乳。満腹です。ごちそうさま。
 坂を下りきり、東へと向かう。文句なしの追い風である。ようやく楽に走ることができそうだ。新居町を抜けたところで、浜名湖へと左折。追い風で楽ができる区間は本当に短く感じる。
 渚園を抜けて浜名湖にかかる橋を抜けるところは、左からの突風との闘いである。乗ったまま走れる人の方が圧倒的に少ない。左に体重を掛けながら、ギアを落としてグイグイと踏み込んでいく。押して歩いている人の右をゆっくりと走りながら追い越していく。ちょっとした台風並の風が吹き荒れる中で残り少ない距離をゴールに向けて走っていく。押して歩いてるくせに横2列に歩いてる邪魔カップルに少し腹が立ちながらもスタンディングに近い状態でコースを空けてくれるまで待つ。片手話してベルを鳴らすと転倒しそうな勢いである。そして道が開けた。半分、いかりを込めながら踏み込んでいく。ふと後ろを振り返るとチームのメンバーは誰も付いてきていなかった。ここも経験の差だろう。
 そしてゴールまでのラスト1kmは完全な向かい風である。風がきつくて押して歩いている人も多い中、俺は押して歩くこともなく、本当の意味での完走を果たした。ゴールのゲートをくぐった時に思わずガッツポーズが出てしまうほどきつかった。
 俺に続いて、他のメンバー達も帰ってきた。今年の開幕戦も無事 完走に終わった。無駄に最後の力を振り絞って記念撮影をし、やや覚束ない手つきと足取りでPRELUDEに荷物と自転車を積み込んで撤収へ。take氏の先輩達もそれぞれに帰って行った。
 俺たちは浜松でのサイクリング大会の後は定番となってきた八扇の湯で露天風呂を満喫すべく車で移動。さっきさんざん苦戦した橋の上からはなんと富士山が見えている。浜松から富士山が見えることというのはめったにないのだが、それほどの好天に恵まれたということ自体はありがたい。まぶしいほどの西日をバックミラーに浴びながら、国道1号を西へと向かう。

今年も完走。浜名湖サイクルツーリング。
 寒いほどの露天風呂を満喫しながら、自転車の話や仕事の話や家庭の話や再来週の伊豆の話に花が咲く。ようやく、メンチカツが消化したところで疲れもとれたのであがる。風呂からあがると、急激に眠気が襲ってきた。去年もかなり壊れた疲労状態で栃木まで帰ったが、疲労感では今年も負けていない。静岡でサイクリング大会に出場すると次の日に休みが取れないというジンクスからいい加減に解放されたい。
 浜松市内でウナギでも食べて帰りたいところだが、超大型店でも駐車場がいっぱいという状況。仕方なく…というわけでもなく結構うれしいのだが焼き肉へ。話の中心は再来週の伊豆合宿。学生時代は俺一人がサイクリストだったのだが、今では学生時代の友人達はみんなサイクリストになった。共通の趣味があることの有り難みを味わいながら夜は更けていく。(ていうか、帰るんだけどね)
 そして焼き肉屋で解散して、それぞれに帰って行く。ていうか、明日は全員 仕事というところがハードMだ。こういう状況に慣れているはずの俺だが、静岡ICを過ぎたあたりで強烈な眠気に襲われた。そして清水IC付近で渋滞5kmとの状況なので、静岡ICを過ぎて、静岡大学の近くの日本平PAで仮眠を取ることにした。
 30分ほど寝て、多少スッキリしたところでコーヒーと土産(主に会社の庶務さん向け)を買って出発。何となくいつもより浮ついた感覚だが、右車線を快調に飛ばしていく。しかし、トラックは多くすぐにふん詰まってしまう。いちいち後ろを煽ってくる馬鹿トラも相変わらずいる。悔しかったらふふわkm/h出して俺に付いてきてみろと言いたくなるが、前は空かない。御殿場で3車線になったら独壇場である。だんだんキレも戻ってきた。さんざん煽ってきた明らかにリミッタカットのトラックもあっという間に視界から消した。ぬおわkm/hでガンガン飛ばしていく。北米仕様のスポーツカーのポテンシャルを存分に発揮しながら、距離を進めていく。1時には東名を出た。首都高は30分で川口まで駆け抜けて、東北道も同じくぬおわkm/hで右車線占有でクルーズコントロールをセットして走り抜ける…と思ったが、横風が強くなってきてコントロールが利かなくなってきたので、ぬうわkm/hまで落とし、Chemistryのアルバム「fo(u)r」を歌いながら走り抜けて、3時に自宅到着。今年も帰りはハードだ。
 もちろん月曜から仕事ですが何か?

参考:静岡県内のサイクリング大会(多事走論 バックナンバーより)
・浜名湖サイクルツーリズム 2005
・ツーデイズサイクルチャレンジ浜松
・サイクルツーリングデイ森町

以上、多事走論でした。  ぐっさん。
2006年4月 1st Week
2006年4月1日(土) 中伊豆ツーリング Sakura Cycle-Touring Club (仮)

 金曜日は早く眠りについた。いやむしろ力尽きて眠ってしまった。そして偶然、夜3時に目が覚めた。Good Timing! そこから準備をして2週間前からPRELUDEに積みっぱなしのGIANT FCR ZERO改を乗せて伊豆へ向かう。東北道自体は 車がまばらだが、寄り道した蓮田SAは何故か駐車場が満車で人がごった返していた。混んでる週末を予感させる何かがある。また、東北道を南下して首都高へ。相変わらずクルマはまばら、走りは絶好調。ETCは快感。右車線をギュンギュン飛ばしていく。
 東名に入ったぐらいで、徐々に空が明るくなってきた。右車線を絶好調に飛ばしていきたい気持ちは山々だったが、結構 遅いクルマに阻まれる。仕方なく120km/hぐらいで右車線の流れに乗って進み、大井松田で右ルート・左ルートが別れたところで本気の走りとなる。朝日に照らされる富士山を前に見ながら、楽しいほどのタイトコーナーでPRELUDEの走行性能を発揮しつづける。
 伊豆長岡に9時集合だが、6:30には東名沼津ICを降りた。慣れない道を野生の勘だけで伊豆へと向かう。地名も昔のような修善寺や伊豆長岡や韮山と違い、伊豆市とか伊豆の国市とかになっている。もはや地元ではない俺には分からない。R414を1時間も走れば、伊豆長岡に着いた。あまりに時間があるので足湯でも満喫するか、はたまた仮眠でもとるか、とりあえず集合場所の詳細位置がつかめないので7-11へと立ち寄る。ちょうどコーヒーでも飲みたい気分だったのだが、店内でドリップする方式のコーヒーメーカーがあり、先に店員に金を払うようだ。カプチーノのカードを持ってレジに行き、カップを受け取ってマシーンのところで入れる。蓋をしたまま飲める形のカップなので運転中のコーヒーとしてはありがたい。しかも158円ぐらい。スタバに行くよりは安いし、セブンイレブン全店なので便利。すっかりはまってしまった。
 あまりに道が分からないので、ケータイのEz NAVI Walkで集合場所へ向かう。しばらく走っていると、省電力モードになって画面が消える。たまに何かのボタンを押さないと駄目。案内が早すぎてどこで曲がればいいのか分からない。何度も「ルートを外れました…」と言われては道を引き返す。しまいには一周してスタート地点に戻ってきた。「アホか!」とケータイにつっこみを入れて、自力で地図を調べて向かう。狩野川の土手沿いに走ると、ピンクの並木が見えてきた。まさに満開という感じの狩野川さくら公園である。仮眠でもしようかと思ったが、あまりの花盛りな状況に眠れなくなって散歩に出かけた。まだ集合時間まで1時間ある。しかもメンバー全員が遅れ気味。結構幸せな放置プレイだなぁと思いながら待ち続ける。
狩野川さくら公園
 時間がありまくるので、着替えてコンビニへ買い出しに行く。のんびりした感じの伊豆長岡の街を回り、みんな集合したところで出発する。コースは白鳥和也氏の「静岡県サイクルツーリングガイド」の1ページ目の修善寺から湯ヶ島温泉へ行き国士峠を越えて修善寺へと下ってくるルートをベースに、伊豆長岡から修善寺までの狩野川沿いの往復を追加した形で進める。
 まずは狩野川の堤の上のサイクリングロードを南へと進んでいく。ときおり見かける桜の木はことごとく満開。かなり良い時期に来たもんだ。天気もいいし、風もさほど吹いていない。サラサラと流れる狩野川の清流、クルマの全く来ないサイクリングロードを4人で楽しんで のんびりと走っていく。飛ばしてはもったいないぐらいのコースである。


狩野川沿いのサイクリングロード

狩野川にかかる吊り橋

 吊り橋から先は、徐々に湯ヶ島温泉に向けて道が上り始めた。しかも、アップダウンを繰り返しながらの登りで足への負担は大きい。どんどん体温も脈拍もあがってきた。上り坂で実感する身体のキレの無さ。通勤だ週末だで結構走っている割に足はさえない。4月頭時点では史上最悪の身体のできとしかいいようのない状態である。それでも田園と狩野川を横に見ながらの走りが気持ちいい。
 ほどなくして湯ヶ島温泉街に到着。ひなびてるというか微妙に栄えた温泉街。川沿いの宿で温泉につかりーの、川のせせらぎを聞きーの だと気持ちいいだろうなぁと想像しつつ、微妙に始まった来た坂を耐えて「出合い橋」へ。橋の向こうに見える桜がいい。いかにも自転車を立てかけて写真を撮ってくださいと言わんばかりのスポットである。 出合い橋という地名にふさわしく出合いは訪れた。50代前後かと思われる夫婦が話しかけてきた。目をキラキラさせていかにもサイクリストという格好している我々に興味を持っている。というより同じ趣味で自転車であちこち走り回っているということのようだ。狩野川のサイクリング大会などにも参戦しているそうだ。そういう静岡県内の大会なら我々もいっぱい出てるので、またどこかで会うだろうか。老後は世界を旅したいという夢は俺と同じだ。今度は自転車同士として会いたい。
 この橋を越えて温泉街の上で昼食。雰囲気のよさそうな蕎麦屋を見つけた。夕食は御馳走になる予定なので消化のよいものをチョイスしたいということで、春の山菜が楽しみである。店主が出前に行ってしまっていたようなので長く待たされたが、話は盛り上がった。
 山菜そばよりも魅力を感じたのは、猪肉南蛮せいろ蕎麦。待ったかいがありました。猪肉の濃厚で野趣あふれる味わいと、猪のダシのつゆとしゃっきりとした手打ち蕎麦が味を引き立て合って渾然一体となりうまい。うますぎる。スタミナが付くような気がする。
 向かいの肉屋で猪コロッケを買って、ドライブインの展望座敷で湯ヶ島温泉街を眼下に眺めながら食べる。ほくほくしたジャガイモに猪肉がありこれも なかなか うまい。さすが肉屋のコロッケという感じである。微妙に猪を意識した形?がまた愛嬌あってかわいい。すっかり満腹いやむしろ食い過ぎたぐらいの勢いで出発。ややお腹が重い。

湯ヶ島温泉 出合い橋

猪 南蛮せいろ蕎麦 (鈴木屋食堂)

いのししコロッケ (肉のマルゼン)
 ここからは厳しい峠の始まりである。きついことはきついが、こういう山場があるからこそサイクルツーリングもしまるというもので 楽しんで上っていく。苦痛を楽しむハードMな瞬間である。現実は厳しい。あっさりとメンバーからは引き離されてしまう。史上最悪とも言える体のできなので、走りがさえない。足に力が入らない。力がすぐに途絶える。心拍がどんどんあがっていく。
 今シーズンはどうなってしまうんだろうと不安になるほどの走りだが、300mUP程度の峠はあっさりと終了。ということで国士峠510mをとりあえず踏破。大して見下ろす眺めもなく、厳しい現実だけが残った。
 そして全力で下る。久々に「攻める」という感覚すらあるコーナリングを楽しむ。下りの途中で、一瞬視界が開ける。そこにあるのは一面のワサビ田である。澄んだ空気に澄んだ水 そこには玉砂利。どこまでも清らかな田んぼに天城のワサビが育っている。幾千もの棚田にきれいな緑の葉があり、棚田ごとに年数が違うようだ。美味しんぼで読んだ限りだと5年ぐらいで収穫するようなので息の長い話である。時々、風にのってワサビの鮮烈な香りが漂ってくる。そんな、伊豆らしい光景にしばらく見入ってしまった。
 引き続き、右にどこまでも続くワサビ田を眺めながら下っていく。かれこれ3〜4kmほどワサビの棚田は続いていたようだ。ワサビの店に立ち寄ろうとしたが道に若干迷った。本に載っていた店を探したが見つからず、それなりに本格的っぽい芳野屋に立ち寄る。実家の両親はわさび漬けが大好きなので、本場天城のわさび漬けとワサビを宅急便で送った。俺はワサビ関係は何も食べていなが、親孝行して気持ちをよくして、また下っていく。表に置いてあるワサビの茎がまた鮮烈な香りを放っている。醤油で煮付けにすると ピリッとした感じでご飯にも酒にも合うし、寿司ネタにもなる美味なんだよなぁ。(でも俺には調理できん)

わさび田とGIANT FCR ZERO 改

ワサビの芳野屋
軒先にあるのはワサビの葉
 ここからは向かい風が厳しくなってきたので、先頭を交代しながらチーム走をやる。基本的に先頭を引く区間は多いものの交代する楽しみを味わう。何かプロっぽい。時間を追うごとに風はだんだん強くなってきた。やはり天気が崩れる予兆なのだろうか。今日の内容の濃い走りであれば、最悪は明日が雨でも仕方ないというか、もう十分である。
 狩野川沿いを下り基調で帰って行くが、松崎の宿まで車で行く時間を考えると、状況はかなり厳しい。やはり前半でのんびりしすぎたか。プライベートランながら気持ちに焦りが出てきた。修善寺ぐらいまで来たところで、向かい風をまともに受ける狩野川堤防上を走るのはきついということに気付いたので、車道へ出て車から風をもらって走る方向性を提案してみたが、車道に復帰するルートがないまま伊豆長岡に下りきった。

修善寺 狩野川堤防
 何はともあれ終わった。峠の登りが不甲斐ないところ以外のシチュエーション的には大満足の走りであった。そそくさと撤収して松崎へと車で向かった。もうすっかり春になった伊豆での走りは良かったが、余韻を楽しむ時間がなかったようだ。
 結構 混んでる国道316号をPRELUDEで走り、土肥峠へと登っていく。中伊豆側はさほどカーブも鋭くなく傾斜もたいしたこと無いように思える。そして土肥峠を越えると海を眺めながらの下り。こっちの方がサイクリストのハートを刺激するような坂とコーナーが続いている。エンブレをブンブン利かせながら下っていく。よく こんなとこ走ったよな 俺 と思うような西伊豆の海岸沿いの道を南へと進み、夕方6時過ぎに松崎の雲見温泉 さかん屋旅館に到着。すっかり遅くなってしまった。

何はともあれ終了。

※ 伊豆ツーリングの記事で この先 自転車の話はほとんど出ません

 残念ながら風呂に入る時間もなく夕食となってしまった。お座敷の部屋に案内されて、まずは乾杯。伊豆の地魚の舟盛りやら・・・でかなり豪華な夕食である。酒も話も進んでしょうがない。舟盛りにされた新鮮な魚たちの刺身の中でも尾長鯛の刺身が絶品。そして なんと言っても金目鯛の煮付けがたまらない。濃い味付けで煮ても全く味が負けず淡泊な白身で受け止める。伊豆の景色と走りを満喫して魚と酒で楽しむ。何とも贅沢な晩餐である。
 学生時代やら最近やらの いろんな話で盛り上がる。その話題の一つに「自転車」が加わったことが最近 もっとも嬉しいことである。(以下略) ある意味 明日は雨という予報を信じて飲みまくっているという状況に近くなってきた夜であった。

松崎 雲見温泉 夕食
(あとから出てきた 金目鯛の煮付けは合成です)



そして、日曜日の朝は訪れた。

 予想通りしっとりとした雨。昨日の走りで満足できたので、今日はクルマと歩きで松崎を散策すればよいかと。起きて まずは風呂に入る。温泉が昨日の疲れを取り除き、俺の目を覚まさせてくれる。
 朝風呂で気持ちも体もさっぱりしたところで、朝食だ。期待通りに地元のアジの干物が出てきた。やはり伊豆の朝食はこれがないと始まらない。しっかりした歯ごたえに香り、濃い味、ちょうどいい脂ののり具合。やはり普通と違う。朝から豪華(というより こんなまともな朝食自体が久しぶりだ)

朝からしっかり。
アジの干物が内陸では食えないうまさ

温泉民宿 さかんや

 まったりとした朝を過ごして、宿を後にして松崎へと向かった。しとしとと降り続ける雨に濡れる桜。どうせならチャリでトライしたいほどの傾斜とカーブ。過去に走ったことはあるのだが、よくこんなの走ったよなぁと振り返りながら、進んでいく。ほどなくして松崎の街中へと入っていく。
 松崎といえば、川沿いの桜並木が圧巻というところなので、PRELUDEを川沿いに走らせ、前走者と車間を取りながら、写真を撮ったりしながら景色を楽しみながら走っていく。ほんと天気がよければチャリでGoでしょうという感じの道である。PRELUDEを駐車場に止めて桜並木沿いに散策してみる。そろそろ散り始めている桜に追い打ちをかけるかのような 雨が残念だが、この桜並木の規模には大満足できる。
 徐々に雨足が強くなってきた桜並木を駐車場へと戻りPRELUDEで街へと戻る。何度 走っても飽きない桜並木を抜けて、中瀬家の脇の駐車場に車を置く。ここで土産を…と思い、中瀬家のすぐそばにある伊豆松崎特産品館に立ち寄ってお土産を探す。入った瞬間 元気のいいおばちゃんが話しかけてきた。勢いに任せて、桜餅を試食。葉っぱがしっかりとしてて、味と香りが強くておいしい。やっぱ地の物は違う。おばちゃんの明るいキャラにおされるように、自分土産は桜餅、会社土産は 桜の葉を生地に練り込んで焼き上げたクッキーを買っていった。松崎といえば 桜餅の桜の葉が名産で全国シェアの7割〜8割を占める名産地である。

松崎 桜並木

伊豆松崎特産品館

松崎 なまこ壁の町並み

 渋い感じの漆喰で作られた「なまこ壁」の土蔵や塀が並ぶ町並みを歩いて、長八記念館の前の「さくら」へ昼飯を食いに行く。
 04年の伊豆ツーリングでたまたま立ち寄って、絶品グルメと良いキャラしたおかみさんの店ですっかり気に入ってしまった場所だ。店は結構 混雑していた。どこかやぶれかぶれであるが客には優しい おかみさんは 先に注文を聞きに来た。座ったらすぐ作るから先に決めといてと言われた。なんと言っても気になるのは時価の金目鯛煮付けだ。ただ値段は大きさによるんだけど、今日のはハンパじゃなく大きいよと言っていた。それでも金目鯛にしようという話になったが、大きいの規模がハンパじゃなかった。3〜4人分の大きさと言っている。そこまで大きい金目鯛は想像が付かないが、値段も想像が付かない。ということで、俺は無難にきびなごの天ぷら定食に決めた。小さい魚を丸ごとほろ苦くサクサク食べれる快感を味わいたい。
 待ち続けること30分。ようやく席が空いた。さっそく食前のところてん食べ放題に飛びつく。オーソドックスな酢醤油でツルツルと食べるものから黒蜜で食べるデザートタイプまで数種類ある。
 それにしても内容の濃い旅だったなどと今回の旅を振り返りつつ去りゆく日曜日を寂しく思い始めたところで、野菜(明日葉など)の天ぷらが来た。ようやく天ぷら定食系が来たかと思っていたら、結構なボリュームだが煮魚定食の付け合わせだった。そして次に来た天ぷらのボリュームに度肝を抜かれた俺たちであった。春の魚という感じのきびなごはほくほくした白身とほろ苦い内臓の味と香ばしい頭や骨の味がたまらなく飽きないのでボリューム満点がむしろ嬉しいぐらいだ。しかもお釜で炊きたてのご飯というのもありがたい。
 すっかり満腹になった足で、港のお土産屋に寄り道しつつ駐車場へと戻っていく。もう遊び尽くした そういう感覚になってきた。GWまでの期間に何があっても耐えれるほどリフレッシュした気になった。

食事をすれば食べ放題のところてん
松崎 食事処 「さくら」

きみなご天ぷら 定食
松崎 食事処 「さくら」
 ますます大荒れになってきた天気の中、西伊豆の海岸沿いをPRELUDEで走りながら帰って行く。昔、走ったこともあるという事実が信じられないほど激しいアップダウンに苦労しながら、VTECを心地よく利かせて走っていく。崖沿いに咲き誇る桜の木などを見ていると、晴れて自転車で走れたら最高なんだが…と少し残念に思えてしまう。桜のシーズンの伊豆 これは 結構な発見だったと思える。
 沼津で解散してから、ENEOSでガソリンを入れて標識通りに走っていたが、右車線をかっ飛ばしている間に、左折の標識を見落として、引き返す。すると、交差点はハンパじゃない渋滞になっていた。信号の青1回で2台ずつぐらいしか流れないほど酷い。いくら週末渋滞があるからといって、これはハンパじゃない。やっと沼津ICまで 残り2kmぐらいになったところで、右車線の御殿場方面はクルマの流れが出てきた。どうやら沼津ICの下り入り口でトラック横転してゲートに入れない状況のようだ。そのまま、沼津ICをすっ飛ばして次の裾野ICから東名に入る。
 裾野から快調に飛ばしていく。・・・が、大井松田から週末定番の大渋滞が始まった。俺の行動も定番通りである。海老名まで適当に渋滞に耐えて走り、海老名で夕食を軽く取って、トイレに行きコーヒーを買い、再び渋滞に挑む。そして横浜町田から ようやく高速道路らしい走りになる。首都高は、渋滞時間帯は既に終わっているせいかすいている。そして、さらにガラガラの東北道へと流れていく。蓮田SAの休憩をせずに一気に宇都宮に帰る。こうして充実の伊豆ツーリングは終わったのであった。

以上、多事走論でした。  ぐっさん。
2006年4月 3rd Week
2006年4月16日(日) GWツーリング準備

 ようやく行き先と詳細計画が決定した。琵琶湖と淡路島の両方を満喫したいということで、まずは宇都宮から大津まで電車で行き、そこから走りはじめて左に琵琶湖を見ながら逆時計回りで琵琶湖を一周。再び大津に回ってきて、京都を通過して六甲山の裏の有馬温泉へ行く。そこから六甲山へと登って尾根づたいに下って、明石へ。そして淡路島へとフェリーでわたり、今度は左に海を見ながら時計回りに淡路島を一周する計画である。

4/29(土) 【輪行】宇都宮→東京−ムーンライトながら→大垣→米原→大津
     または金曜日のうちに新幹線で大津入り
大津→琵琶湖沿い→近江八幡
4/30(日) 近江八幡→琵琶湖沿い→木之元
5/1(月) 木之元→大津
5/2(火) 大津→有馬温泉
5/3(水) 有馬温泉→六甲山→明石
5/4(木) 明石→淡路島・岩屋→淡路島 東岸→吹上
5/5(金) 吹上→鳴門海峡→淡路島 西岸のどこか
5/6(土) 淡路島 西岸のどこか →岩屋→明石→神戸
5/7(日) 【輪行】新神戸→東京→宇都宮

という構想で決まったので、あとは準備だ。週末は今週をあわせて2回しかない。

@買いそろえるべきもの
 ZIPロックの袋、ボディーシャンプー、単3電池

A修理するもの
 サイドバッグの蓋の部分が破れたので縫い直す → 作業終了
 何故か変速が調子悪い、あとブレーキチェック。

B宿がどうなるかの検討
 今のところ確実に野宿NGは有馬温泉。これはどうみても野宿SPOTは無い。
 ということで温泉旅館を予約。→完了 いやーGWだけにきわどかった。
 こういうパターンは嫌いだが 5/2夜の有馬温泉は意地でもたどり着かねばならない。

Cしておきたいこと
 散髪 これは 月曜が有休だから そこでいっておこう。

もうだいたいやり尽くした感があるから 徐々に荷物を用意して、当日は爆速出発できるようにしよう。


こういうノウハウをHPでちゃんと書けという話ですね。

以上、多事走論でした。  ぐっさん。

先月に戻る

来月に進む
HOMEに戻る
多事走論 最新号に戻る
多事走論 バックナンバー一覧