疲れを取り除いて朝を迎えた。朝飯のアジの干物が沼津らしくありがたい。文句なしの晴れの中、PRELUDEを走らせ籠坂峠を越えて山中湖へ。そして山中湖では大会が行われていた。その名も
SHIMANO JAPAN CUP ロードレースを想像してしまうが、バス釣りの大会のようだ。キャッチアンドリリース論に反対の俺としては興味は無いがリールにも
DURAACEとかXTRとかあるのだろうか。自転車の技術と釣りの技術はどこまでリンクしているのか。そんな発言がエンジニアだが、某メーカーだって二輪と四輪で接点がほとんど無いわけだから、無いに等しいのであろう。
車から自転車を取り出し、今日はレーパンやレージャのようなものは一切着ずにTシャツと短パンで走り出した。1周20kmあまりの山中湖を回るのみである。どれだけオプションを付けて寄り道できるかの勝負といったところだろうか。 ほんとにマッタリした感じの道が続いていく。ほぼ湖沿いの自転車道とよく整備された歩道。我々と同じくサイクリングを満喫している人は多い。森と湖のリゾートといった感じの風景を満喫しながら走っていく。あとは湖の向こうの富士山が見えないことだけが惜しいといったところだろう。
それにしてもロードレーサーの細くて固いタイヤで、もちろんサスペンションもなく、今日はレーパンを穿かずに短パンとTシャツで走っているので、股間に来る振動はダイレクトであり、少しつらい。それでも車との接触をほとんど心配しなくていいサイクリングロードには同じくマッタリと走るサイクリストがいっぱいいる。初心者にはちょうどいいコースなのだろうといい歳した俺も思ってしまう。 そんな湖1周もあっという間に終わってしまう。何しろ20kmしかないので1時間ちょっとかせぐのが精一杯である。観光地じみた道を一度 車に戻って、また午後に向けて作戦を練る。 |

晴天の山中湖で
SHIMANO JAPAN CUP |

山中湖沿いのサイクリングロード |
山中湖の別荘地へと入っていく。家は要らないが別荘が欲しい俺としては憧れてしまう雰囲気である。森の中の静かな別荘地という感じであるが、静かすぎてダートに入ってしまう。ロードでダートはさすがにつらい。また車へと下ってくる途中で同行のnori氏のFELTがパンクしてしまう。やっぱりロードでダートはやめておこう。車のところなので俺のフロアポンプをトランクから取り出してサクッと直して、昼食とさらなるリゾート観光ということで出かける。
下手に裏通りに入ってしまうと、ダートもあるので表道をマッタリと流す。まだらな木陰と新緑と太陽が気持ちいい。サイクリングの醍醐味はここにありという感じの走りで、山中湖に沿うように西へとリゾート地を抜けていく。宝くじでも2,3回当たったら別荘を買おう。そう心に決めたのであった。 |

山中湖リゾート地 走り撮り |
そしてリゾート地を抜けて山中湖を抜けそうなところの「水車ぽんぷ」という名前の民芸調の店で昼食にする。山梨県ということで俺の心は
ほうとう に決まっていた。ただ、今日は暑い。それでも ほうとう なのか。ざる蕎麦とか
富士吉田うどんのザルとか涼やかな選択肢はたくさんある。それでも 俺はほうとうなのか。猫舌、暑がり、汗っかきの俺が
ほうとうか 何度も自問自答したが 猪ほうとうを頼んだ。
濃い味噌の味と猪のダシ そして野菜のダシが合わさった中に、もちもちした
ほうとう。熱いけど頼んでよかった。結局、nori氏と龍ノ輔氏はざる蕎麦とざる富士吉田うどんなので
それぞれ一口ずつ交換ということで。富士吉田うどんもこしがあって うまい。みんなでつつくようの
ワカサギのフライも鹿刺しも美味だった。
龍ノ輔氏のコンタクトがずれるトラブル、そして俺のチャリもガラスのかけららしきものを踏んでパンク。たった30km程度の道のりで2回もパンクに遭うあたり、天気に全ての運を取られたといった感じであろうか。 |

山梨名物 ほうとう(猪) |
何とか直して、花の都公園へ向かう。無数の花たちと富士山を楽しめる公園である。追い風に乗って気持ちよく走っていく。畑を抜けると公園らしき物が見えてきた。花は季節が悪く咲いていない。富士山も雲がかかって見えない。ただの「畑」となってしまった。ありがとうございました。ちゃんと花の咲いてる時期に、リベンジしたいところである。残念!
ということで、また山中湖沿いを走って車へと戻っていく。3回目のパンクに見舞われることもなく、これといって大きいこともなく、富士山が見えることは最後までないままに、車へと戻ったところで、走りは終了。なかなか内容の濃い30kmであった。
車を置いていた場所はコルベットのオーナーミーティングでチョイ悪おやじやオタクっぽい人が集まっていた。ロングノーズでいかにもアメ車って感じの車達がこれだけ揃っていると壮観なものがある。アメ車だが、栃木で開発されて狭山で生産された俺のPRELUDEとはわけが違う。 |

花の都 公園。
バックには富士山が… 見えない。 |
PRELUDEにチャリを積んで温泉へと向かう。さっき昼飯を食べたところの近くにあるようなので、そこへ向かう。そしてちょうどあったエネオスでガソリンを満タンにしている間に、龍ノ輔氏に先行してもらったところ、閉鎖しているとのこと。仕方なく全く逆方向の温泉へと向かう。
日が傾きかけて涼しくなってきた露天風呂が気持ちいい。頭だけ冷える感覚が露天風呂の醍醐味である。眠くなるほど疲れを取って、ここで解散。PRELUDEで山中湖沿いを回って、山中湖ICから高速に乗り中央道を帰って行く。予想通りといえば予想通り
サンデー渋滞は始まっていた。じっくりと耐えながら小仏トンネルまで過ごす。ていうか3車線化するか小仏トンネルの右ルートと左ルート作ってくれ。
結局、土曜日の伊豆サイクルフェスティバルの走行の方は中止となっていたようで、後でゼッケンと記念品が届いたのであった。 |

帰ってきたらコルベットがいっぱい。 |