週刊 多事走論 バックナンバー 2006年 7,8,9月合併号
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2006年7月 2nd Week
2006年7月9日(日) ミツモチ山 改め剣が峰ダウンヒル

 雨が地を打つ音 眠る間に土砂降りとなってきた。こりゃもう絶望的な天気だ。そう思わざるを得ない。
 しかし、起きてみると雨はやんでいる。ただ、那須や日光の山は見えないほど雲が低い。一応、雨は降っていないので家を出る。今週もS姐の家の方へと向けてPRELUDEを走らせていく。待ち合わせ場所で缶コーヒーをすすりながらカフェインを注入し、サイクルショップ関東へ向かう。ララスクエアの前にパトカーの列が続いている。一体どうしたことか!? 事件か事故か! 後からニュースで知ったのだが、100mほど男性を引きずって逃げた悪質なひき逃げ事件があった現場だったようだ。

PRELUDEのコックピットより空を…
 サイクルショップ関東の前に着いて、参加者のクロカンMTBを俺のPRELUDEに1台載せる。セブンイレブンで朝食と昼食を買い、ミーティングの合間を見て何とかおにぎり3個を食べ終えて出発する。結構 忙しい朝となってしまった。
 進めば進むほど悪くなる天気。裏男体林道の再来であれば、山頂で晴れるはずだ。山は標高200m(この辺の地面からね)から上は雲がかかって見えない。S姐に「これで晴れたら 師匠 あんたの晴れ男ぶりはハンパじゃないよ あっはっは」と言われながら、PRELUDEで標高を稼いでいく。晴れ率には自信がある俺でも「こりゃダメやね」と思えるほどの曇り具合。思いっきり雨が降ってれば諦めるのだが、そうでもないところが また期待を持たせる。
 矢板の県民の森の時点で曇り。山頂からジープで降りてきた参加者の情報によると上の方は雨のようだ。「こりゃもうダメか」と思ったが、別の山かミツモチ山に行ってみようということになった。結局、いろいろ悩んだ結果はミツモチ山へと行く。登り2km、下り2kmのいつもより短いコースを楽しむことになった。おもっきり霧がかかっていつもの那須連峰も見えないほどの天気だが楽しみたい。
 えらそうに たまごさんに技術指導した後に、ダートの道を上っていく。今回のS姐の自転車は本場もんのダウンヒルMTB。漕げば漕ぐほどサスペンションが沈むし車体は重いので登りには向かない下り専用のMTBと言える1台である。俺のは もちろん 愛車 コメンサル Supreme6.3である。
 いつもの林道ルートからはずれて登山道を上っていく。ほぼ全区間 押して歩くほどのハードルートで岩や階段や泥が続く。しっかりほこらまである山頂に1時間半ほどかけてヘトヘトになりながら上りきり、どこぞの山の山頂まで来てしまった。ヒザは大爆笑、ウデはぷるぷる、腰はずっしりと重さと痛さをかかえる。ハイカーが訝しげに俺たちを見ている。体も自転車も重いし山はきついしで大変な騒ぎだ。
 登りの苦労を終えて、いよいよダウンヒル開始!! …と言いたいところだが、コースがハードすぎて下れない。これを乗って下れたら「トライアル」だ。結局、下りも殆どの区間は押して歩く。ぬかるんだ地面に滑る。ハードなカーブ、立ちふさがる木の根っこ。前転しそうになるわ、足を着いたら足が滑るわで 泥だらけ、生傷だらけである。とてもじゃないけど「自転車は楽しい〜♪」なんて記事が書ける状態ではない。

どっかの山頂。すげぇガレ場
 S姐は意外と器用なのか、泥だらけで滑るシングルトラックを何とか乗りこなし始めた。今回は乗車率が低く押して歩く区間が多すぎて不完全燃焼とのことだ。仕方がない。こうしてハードな行程は終わって駐車場へ戻ってきた。わずか4kmとは思えないハードルートであった。少なくとも自転車を持っていくような場所ではない。かつぎだけ考えたらロードレーサーの方が良かったのではないかと冗談抜きに思ってしまうほどである。
 コックピットからの一枚。このボトルに水をくんでタイヤに着いた泥を全て洗い流す。これを20杯近く使って何とか車に乗せれるレベルまで洗い終わった。揉むとピュッと先から出てきて飲めるタイヤを洗える構造なのだが、揉みすぎて手が筋肉痛になってしまった。
 S姐は疲れ切って俺の車の助手席で眠ってしまった。俺は近くのあずまやで買ってきたおにぎりと「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」で昼食だ。なかなかウケたが、それ以上に指先につけて一ナメするだけで悶絶するほど辛いヘンなソースを持ってきたヤツの方がインパクトが強かった。ただ、大豆の味が濃くて美味しい豆腐だった。
 昼飯が終わると平和な時間が一気に凍り付く出来事が発生した。

比較的走れる道…
コメンサルのシュプリームのコックピットから
 壮絶な走り、まあまあな昼飯を終えたところで、行きの途中で引き返した人が1人居ないことが発覚。近くのハイキングコースやコースの途中を俺も協力して見に行くが 居る気配も、コースアウトしてどこかに落ちたような気配もない。パニックになることもなく冷静に探して回る。結局、出発から5時間半経っても行方不明のまま。徐々に悪くなる天気、天気が悪いので日が沈むのも感覚的には早い。ミツモチ山は気楽な林道とは言え、6月には小学生が遭難して次の日に一応生きて発見されるような重大事故も発生している山である。全員にイヤな予感がよぎった。最悪の事態を想像してしまう。
 彼の車に、俺のジップロックに入れて雨を防ぐ格好にした店主のケータイ番号を貼り付けたまま、一度下山して、山の家管理事務局経由で警察の捜索を頼むことにした。あまり人数が居てもしょうがないので、店主以外のメンバーは解散して帰ることにした。両目1.6(健康診断の測定限界)の視力でテストドライバー訓練で「獣ですね」と驚かれた視力と運転で彼を捜しながら下っていく。立ち寄れそうな場所には全て寄って覗いてみる。そこで見つかれば儲けもんなので、とにかく最善を尽くす。
 下れど下れど見かけない。ほぼ諦めつつ走っていく。緊張感が続いていたせいか、寝不足のせいか急激に眠気が襲ってきたので、県民の森の事務所でコーヒーを買おうと立ち寄ろうとしたら、サイクルショップ関東のハイエースが見えた。立ち寄りがてら様子を見て、俺が確認してきたところをついでに報告しておこうと思ったら、管理事務所がもう一つあるようで こちらは管轄外で取り合ってもらえずバタバタしていた。そんな最中に他のメンバー達も続々と通りがかりに集まり始めてきた。店主はここを出発して、もうひとつの管理事務所へと急いだ。
 残された俺たちはどうしようもなく、とにかく買っておいたコーヒーを飲もうとする。こんな季節だというのに、自販機には「つめたい」と書いてあるのに、思いっきりホットのコーヒーが出てきた。しかし、もっととんでもないことが発覚。


メロンクリームソーダとリボンシトロンソーダがホット!?

 ここは買ってみる。そして、気になる「ホット」なリボンシトロンソーダは… おもっきり熱かった!!
 熱でパンパンにふくれあがった蓋、開けるのが怖い。大ちゃんが開けようとした時に、爆発物処理のように 逃げる。ものすごい圧力の炭酸がプシューっと言って、中のドリンクがドバーッと出る状況を想像してしまう。
 しかし、プシュッという音だけで開いてしまった。一応、ホット/コールドの間違いは想定して缶が爆発して自販機を破損しないよう設計されているのだろうか? とエンジニアとしては勘ぐってしまう。その熱いサイダーは甘く酸っぱい変なニオイを出した液体である。めったに飲める物ではないので飲んでおく。まずい。続いて、真打ち メロンクリームソーダ(ホット)に突撃だ。こっちのまずさはパンチが効いていた。立ち上る甘ったるい臭み。口に残る甘味と酸味。もはや 遭難とか迷子とか そんな話は一時的に頭から離れている。 続いて、かみかみオレンジ(ホット)にも突撃。こういうことなら投資する。遠慮なく俺の120円を使ってくれ!という状態である。

ということで、出そろいました。 ホット3兄弟!!! (懐)


 かみかみオレンジは ゆず湯とかはちみつレモンのホットを思い出して、まあいけなくもない。風邪引いてるときなら飲めるかも と思える味である。
 そうこうしているうちに 遭難者の真っ赤なHonda Streamとハイエースが! 無事だったのか!? PK戦を終えたイタリア代表イレブンのように駆け寄る。道を間違えて思いっきり下の方まで下って、必死で駐車場まで上ろうとして押して歩いていたようだ。みんなとは行き違いだっただけのようだ。とりあえずは一安心。お疲れ様ということで リボンシトロンのホットを渡す。よっぽど疲れてるのか飲み干してしまった。
 いろんな刺激があって目がすっかり覚めたし、気が楽になったので温泉へ向かうことに。俺のげっぷ一発でさっきのクリームソーダのニオイが車内に充満する。雨だというのに慌てて窓とサンルーフを全開にして強制排気。正直 すまんかった。
 そして矢板の城の湯に到着。ミツモチ山に行くと必ず行く温泉だが、最初に行ったのは19歳の日本縦断の途中。どうも懐かしく思えてしまう。
 温泉で癒やされて、解散。今日は眠くなる以上に刺激が強く、ある意味楽しくなってしまった。S姐も不完全燃焼ながら また次回こそは乗車率高めを目指して頑張りたいと言うことで まずまずのエスコート役を果たしたことになったのだろうか。

波瀾万丈のダウンヒルはこれにて終了。

矢板 城の湯


以上、多事走論でした。  ぐっさん。
2006年7月 4th Week
2006年7月21日(日) ランドナー ハンドルブレーキ周り大メンテナンス&ヘッドライト新取付

 いよいよツーリング間際ということで、ブレーキのメンテナンスを実施。ブレーキシューの鳴きが止まらないし、見た目にも結構減っている。そしてワイヤーもハンドル近くで折れているのが見える。出発前に直すべき必須項目といえる内容だ。ついでにハンドルのバーテープも交換しちゃいたい。若干 はがれかけている。
 まずはブレーキゴムと台座のグリスアップ。ゴムは消耗品だが、結構いいところまで減っていた。ランドナーを買って以来だから1.5年で5000km程度走っているので そろそろ限界でもある。一点豪華主義でゴムだけMTB用パーツの最上位グレードのSHIMANO XTRを使う。前後のゴムだけで4000円ぐらいする高級品である。もちろん効きもイイ!
 続いてワイヤーの交換。見た目に折れ曲がってるところもあるし、動きが悪い。古いワイヤーをプチッと切って新しいものに交換する快感♪ 新しい方はワイヤーにグリスを塗りつけて少しでも耐久性をよくして動きをよくしておく。作業の途中でアウターチューブ(青いやつ)が足りなくなって買いにいくハメに…。
 だがしかし、店に行ったところでヘッドライト取付のアイデアが浮かんだのでパーツを買ってきた。それは後ほど。
 引き続き作業に入る。ゴムの位置やワイヤーの張り替えを終えてブレーキ自体の作動と制動力確認をして、次はバーテープの貼り替えだ。
 まずは古いバーテープをはがして、作業中安定するように両面テープをハンドルバーに貼り付ける。フロントキャリアの上に置いてる黄色と黒のあれが新しいバーテープです。青いフレームに黄色く光るテープがアクセントになるかどうか…。
まあまあ いいんじゃない!? 夏らしく青空に映えるひまわりの花をモチーフにしましたと言えば それっぽく聞こえるし それっぽく見えなくもない。
 ここから俺のアイデアを試すときがきた。ドロップハンドルの下側につけるのを提案している CATEYE EL400を当初使っていたがやはり3発LEDではパワー不足かつ取付が不安定で走るたびに光軸がぶれる。
 キャリア上だと光軸が真正面を向きにくい。ダボも一つしかないので左にずれたままでデュアルライトでずれた同士で右と左を補間ということもできない。
 フォークに取り付けるMINOURA LH500 Bessoなんてのもあるが、フォークに取り付けるのは落ちたときにホイールに巻き込みそうで怖い。FTAでいうとシングルフェールで破損・転倒に至るのでイヤだ。
 しかしこれらのグッズはヒントとなった。やはりゴムバンドでハンドルに締めこむのは力が弱い。せめてネジ締めにしたい。ハンドルの下側に、MINOURA LH500 Bessoを締め付けて、そのブラケット上にネジとクリップで充分な力で締め込めてLED5発で明るいライトを選ぶというアイデアだ。
 ライトも5発だが割とコンパクトなタイプもCATEYEから登場していた。これを採用する。HL-EL210を左右に2個配して、おそらく寿命も明るさも最強となるであろう。この位置なら下りで下を握ってもさほど邪魔にもならない。取付状態も安定するし自転車を立てかけてもライトが壁などに直接当たらないためずれない。

全体としてはこんないでたち。
ハンドル下部に5発LEDのライトがある。

以上、多事走論でした。  ぐっさん。
2006年9月 1st Week
2006年9月4日(日) 笠間センチュリーラン(ハーフセンチュリー)参戦

 夏の連休が始まるころに応募開始なので、店に頼んでまとめて申し込み。いつも通り クラブ一括で走り出せるようになる。そしてゼッケンも届いて自転車も前日 寝る前にすべての準備を終わらせて、体とウェストバッグだけを持って出発できるようにしておく。自転車ももちろんPRELUDEに積み込み済みである。
 5:30 今年は順調に目覚めた。去年はスッキリと自然起床。そのときすでに6:30 受付は7:30までということで PRELUDEでVTECをうならせて笠間へ向かったものだが、優雅な朝を迎えた。さくっと出発。PRELUDEのエンジンに火を入れて出発。国道123号と霧の県道1号を気持ちよくとばしていく。カーブでシフトチェンジを楽しみながら進み、6:30過ぎに笠間 芸術の森公園に到着。自転車をおろしてクラブ員に挨拶し、受付と検車を済ます。ブレーキの効かない姉ちゃんが居たりで ほんとに危なっかしい検車風景を目の当たりにしながらも俺のは完了。あとは出走を待つだけだが すでに暑い。じっとしてるだけでも暑い。

出走前の風景
 今は立ち直りつつあるものの 今年の頭からずっと地獄を見てきたので 体も重く走りが絶不調なのは自覚している。例年だと秋の笠間といえば夏のツーリング明けで体もできていて好調な方なのだが、今年はキレらしきものがない。まあそんな年もある。焦らず自分のペースで行けば十分に走りきれる距離だとは思うので あえて無理もせず 思うがままに漕いで行こう。今年は経費節減か 笠間観光大使のお姉さん達の見送りはなく出走。そして、予想通りスタート早々にクラブ員の「速い組」は どんどん前に離れていく。今年は敢えて追わない。
 気楽に走っている間にコースの概要を簡単に説明しよう。笠間市は筑波山の北の笠間稲荷や笠間焼きが有名な町である。まずは群馬から水戸へと貫く国道50号を西へ走り、岩瀬から南へ下る。筑波山の周りをぐるりと時計回りに走るコースである。前半は平地がひたすら続く。そして後半からは梨や栗や葡萄の果樹園をアップダウンしながら走り抜く。そして笠間市のスタート地点へ戻った時点で93km程度。この時点でハーフセンチュリーは終わり。やる気と体力のある人は さらに60kmで一山越えるコースへと行きトータル155kmを走り抜けばフルセンチュリー完走ということになる。俺はハーフセンチュリーで終わりとしている。霞ヶ浦のように見所があるコースではないものの果樹園のアップダウンや筑波山の眺めに「旅情」を感じる大会である。
 国道50号のちょっとしたアップダウンなんて平地の一部としか思わなかった去年と比べると本気でへばっている。足に力がちゃんと入っていない気がする。今日の調子は北海道の「黒松内→京極」の絶不調日すら思い出すほど 悪い。「どうしちゃったんだろう 俺…」と思ってしまう。その不調は力の入らない足とすぐに疲れがたまる上半身に来る。
 最初の30kmで ひとまず休憩。今日は暑さもあり苦戦が続く。休憩している間にトラブルでゼッケンNo.が末番となって20分遅れで出走の店主が追いついてきたので 出発。第1CPを過ぎると アップダウンが始まる。ここからは かなり苦しい状況だがチーム走となって30km/h〜35km/hでの巡航となる。そんな中、メンバーの一人が路肩の草場にはまって落車。軽く修理して4人の集団で走っていくが、先ほど落車した彼が後ろに切れてしまった。ペースをあわせてあげながら走っていると 俺の調子が徐々にあがってきた。しかし ちぎってしまうと一人で走るので つまらん。ということでペースをあわせる。それが疲労を呼ぶ結果にもなっていった。
 今回はトラブルが多い。右からわたってきたネズミが俺の前を走っていた店主の後輪をぎりぎり交わして 俺の前輪の前を駆け抜けて茂みに入る。ネズミ轢いちゃったらトラウマになりそうだし、避けても轢いても危ない。ペースあわせでスピードを落として、後続の他チームのチャリを前にはけようとして左に寄せたらコントロールミスで草場に足を取られて落車寸前までバランス崩すわで ちょっと危なっかしい走りが続く。
 それでも 初めてともいえるほど天気のいい筑波山の稜線はくっきりと見える。果樹園の中を縫うアップダウンするコースを多少は楽しみながら走れる。走りながらデジカメを出してパシャパシャと写真を撮りながら流していく。雄大な筑波山がいい感じである。
 コンビニでの休憩の後に最後の一山を越えて笠間市へ突入。坂を下ったところで今日は別のイベントに参戦していたクラブ員と会う。せっかく応援に来てもらっていたが、元気もなくテンションもあがらない。最後の向かい風や微妙な坂ですら俺には堪える状態であった。笠間市内を走り抜けて、最後に芸術の森に上る坂を登り切り、ゴール。155kmへのトライは今年もしないまま 95kmで「完走」ということで目標通り終了。調子が悪ければ悪いなりに走り切れたことでひとまずは満足しておこう。いつか取り戻すことを期待しつつ。
 完走賞の賞状をもらうまで芝生で休んで待つ。完走賞として 笠間焼きのコーヒーカップとタオルをもらった。一応「青いハンカチじゃないんですか?」と聞いておいた。もうその質問は○○人目(←たぶん二桁)だよとばかり 係員から冷ややかな笑いが起こる。
着替えて自転車を積んで、近くのデニー○で遅い昼飯を食べに行く。もはや疲れ切っている俺はテンションが低い。正直すまんかった。眠気をこらえるために、aikoのニューアルバムを爆音で聴きながら 時に歌いながら PRELUDEを運転して宇都宮へ帰っていく。家に帰るまでが遠足です。そんな声が頭に聞こえる中 家に到着した。
3年連続の完走ではあるが、今年は一番内容が悪い。でも いろんな地獄を見て絶不調な年だから こればかりは仕方ない。まずは完走できたことを喜ぼう。次は9/24のサイクルマラソン、その次は10/1狩野川100km、10/8の もてぎロードは誘われてはいたが、ツインリンクもてぎは嫌いなので参戦見送り。ちょっとずつ調子を上げていくさ。

前方にみる筑波山と果樹園

何とか完走!

参加賞の笠間焼きのコーヒーカップと醤油皿

以上、多事走論でした。   ぐっさん。
2006年9月 2nd Week
2006年 9月10日(日) ランドナー シフトチェンジ。

 GW前にランドナーのリアディレイラー故障が発覚して「とりあえず」でつけたローノーマル式のSHIMANO XTのディレーラーだが、ダブルレバーとの相性が悪いのかローに落とす時に、時々 チェーンがスポーク側に落ちて抜けなくなる。最悪の場合は絡まって走行不能に陥る。そんなトラブルも通勤中に2回、ツーリングシーンで1回とかさんできた。MTBのSTIレバー以外は通常はトップノーマル(ワイヤーをゆるめるとトップギア側に落ちていく設定)なのだが、ローノーマルの場合はゆるめるとローギアに入る仕組みのため、ゆるめたときにバネの反動で落ちることがあるようで、これは素早くやってもゆっくりやっても発生する。これでは困るので対策を打つことに。

 @案:チェーンガードをスプロケとスポークの間に設定してチェーン落ちを防止する
 A案:トップノーマルのディレーラーに戻す
 B案:気合いで防ぐ ローギアは使わない

@案は穴数や径など考えて相性のいいガードが見つからない。
B案はへたれの俺には非現実的。
ということで A案のトップノーマル式のディレーラーに戻すことに。
せっかくなれた レバーを引くとトップに入るシフト方式だが、また逆へと戻る。ついでにダブルレバーの動きが渋くなってきたので、これも新品交換することに。ついでにシフトワイヤーも新品交換。ついでにシフト取り付けエンドの曲がりチェックも行った。ということでシフト周りはオーバーホールということに。

さすがに作業ボリュームからして手に負えないので ここはプロに任せることに。

XTのエロい立体エンブレムがまたインパクト大である。
逆になった操作に俺が対応できるか!?という懸念はあったが、やはり10年間慣れ親しんだシフト操作。家に帰るまでの3kmで完全に勘を取り戻した。


結論:やっぱトップノーマルに限る。


以上、多事走論でした。  ぐっさん。
2006年9月 4th Week
2006年 9月24日(日) 秋のサイクルマラソン参戦

 今シーズンは絶不調ですが何とか朝も起きて出発。前日に買い換えたオークリーのサングラスを持って出かけていく…。はずが、俺としたことがSPDシューズを忘れてきたようなので 東北道宇都宮IC手前で引き返す。高速に乗る前に気づいてよかった。朝の空いてる東北道の右車線をとばしていく。カントウのハイエースを追い越して まだまだ走っていく。白河ICに降りて、国道294号を走っていく。秋の山里という感じの雰囲気がいい。黄金色の稲穂とススキにコスモスの花が咲き乱れ、澄んだ青空。決して好調とはいえない走りに苦戦するのは必至だが楽しくいこう そう思える雰囲気である。
 ほどなくして、猪苗代湖に到着。すでに数台のクルマとメンバーは到着していた。俺もぼちぼち準備をする。みんな集まってきたところで、俺もテンション低めに出発。最初はなぜか俺が先頭をひく展開になってしまった。勘弁してくれ。あっさりと高速組は前に出ていた。まじめについて行こうとすると湖を眺める余裕すらない。時折、ペースが落ちたときに湖と磐梯山が鮮やかに見える。昔キャンプしたあたりを通り過ぎると、とうとう前との距離が空いてきた。中途半端な速さだと孤独な走りとなってしまう。前にも後ろにもメンバーは見えない。
 最初の休憩スポットである野口英世記念館の前に着いた。この時点で20km弱。早くも疲れが見えてきた俺。何度も記念撮影した胸像の前で写真を撮り、かろうじて気を取り戻してまた走り出す。ここからは やや荒れた路面に苦しみながらも先頭集団について行く。ついて行けているという事実にびっくりだが いいことだ。左に湖、右は森が続く。
猪苗代湖の西の端を回ると湖は見えず、田園地帯が続くコースとなり、このあたりから先頭集団からはぐれ始めてきた。そして、最初の山場に入る。背焙り高原へと上る。時折 振り返ると猪苗代湖と田園地帯が見える。かなり絶景だ。しかし走りはしょぼく どんどんちぎられる。あきらめて回収車に乗る人以外では 最遅となってしまった。原因の一つは自分でも自覚はあるが、足に力が入らない理由が分からない。そんな苦悩の中で登り切った。強制回収に遭わないことが目標だっただけに 一安心だ。
 山頂では準備万端の川村さんのエイドステーションができていてスポーツドリンクを一口もらえた。そして昼飯に向かって会津若松へと下っていく。集団での下りなので あまり 速さは出ないが、眼下の絶景とも相まって楽しいものだ。

猪苗代湖と磐梯山の眺め

背焙り高原からの猪苗代湖の眺め
 下りきると、ラーメン屋の「めでたい屋」へ。2階建てでかなり大きいラーメン屋である。店の前に自転車を置いて2Fへ。俺はネギチャーシュー麺を頼んだ。混んでる割に来るのは早くて驚く。スープは鰹の出汁が効いてて かなり美味。そして麺はすぐ近くの喜多方の影響かモチモチして腰が強い。チャーシューも肉の味がしっかりあって美味しい。なんと言っても麺とスープと具のバランスが絶妙だ。俺が知っている醤油ラーメンの中ではもっとも美味いかもしれない。
 向かいの川村さんが頼んだのは、大名ソースカツ丼。かなり大盛りで有名とのことだ。ラーメンより少し遅れてそれはやってきた。メイド服の店員の腕は震えている。えっ これはまさか!?と思うほどのサイズのどんぶり。むしろ蓋だけでもいいのではと思うほどでかい。蓋を開けると、大きいカツが2枚乗っている。ぼったくりのパスタ屋みたいに真ん中にちょこんという感じでもなく しっかりどんぶりを満たすほどのカツ丼である。
 ラーメン屋を出ると、今日2つ目の山場は訪れた。飯盛山をあがっていく。ここでも力なくほかのメンバーたちにちぎられる。爆速組のアシストも受けて何とか登り切った。ここでも回収は断った。登り切って少し息を整えて、続きの走りにすぐ出発となった。ここで休まなかった分が後々 重くのしかかる。
 走り始めると、もう体力の限界が近いせいか 最速組には全くついて行けない。最大の山場は越えているので、あとは遅くても何でも完走を目指していくばかりである。相変わらず晴れ続ける秋空とススキの穂と黄金色の田園地帯が続くので、そんな秋の山里を満喫しながら走っていく。必死になってもしょうがない。

会津若松 めでたい屋のラーメン

大名ソースカツ丼
 しかしながら、終盤は本当に苦戦が続く。走っていて腰が痛む。どんどんペースが落ちて、ポジション的には最後尾に近いところまできた。ダラダラと上る黒森峠のトンネルのすぐそばで本格的に休憩する。痛んできた腰を落ち着けるために自転車を置いて仰向けになって休む。もはやボトルの水も飲み尽くした。
 何とか気を取り戻して、走り出す。いつもならトンネルも車道を元気に走るのだが、キレがなく集中力を保つ自信がないので歩道をゆっくりと流していく。そして、ようやく国道294号も終わりに差し掛かってきた。もう距離は片手で数えられるほどである。気分は安心しているが体はいっぱいいっぱい。とにかく腰が痛い。
 何とかスタート地点までの95kmを走りきった。調子悪くても悪いなりに できることから そんな精神で頑張りたい。帰りは温泉に立ち寄って、癒されてから 高速をとばして宇都宮へ戻る。渋滞してきたので上河内SAで おにぎりとコロッケで簡単に晩飯をすませて自宅へと帰った。

以上、多事走論でした。  ぐっさん。

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