サイクリング大会史上 最も遠い場所で開催される大会に参戦です。前夜祭などの都合もあり宿泊は静岡ですが、場所は愛知県の渥美半島 最も遠い場所では伊良湖岬まで行きます。フェリーに乗っちゃえば三重県の鳥羽まで渡れてしまう場所です。
今回は連敗STOPへ順調に出発から快晴です。夜中に移動する体力は無かったので、高速料金の割引なんかも一切無く容赦なく渋滞する首都高を抜けて静岡を目指します。天気が良くて東名から富士山がよく見えていました。余力は十分でしたが富士川SAにて休憩です。山頂のみ冠雪している姿は秋だけのものかもしれませんね。これが1〜2週間もすればおなじみの冠雪した富士山になります。
一緒に走るメンバーはトラブルに巻き込まれていました。眼鏡を無くして車を運転できず、清水の山奥の温泉に取り残されています。俺がピックアップしに向かいます。何とかバスで興津駅まで出てきてもらってピックアップして静岡市の彼の家に向かい眼鏡を取ってきて、また清水の温泉へ向かいます。ようやく車を動かして降りてきたときには22時。明日の朝も早いので前夜祭という雰囲気にはならず、バイキング形式のレストランで夕食としてホテルへ戻り宿泊です。
朝はあっという間に訪れます。何しろ出発は5時なので4時半には身支度を済ませて駅へ向かいます。まだまだ真っ暗な静岡駅前のロータリーに集合して、高速に乗って西へ向かいます。どちらも走行性能がある車なので快調に飛ばして浜松ICで降ります。浜名湖バイパスで西へ向かい、渥美半島へ曲がっていきます。全く土地勘のない場所で戸惑いましたが、何とかスタート地点にたどり着きます。
グローブ越しのパフパフとした拍手の中で開会式は執り行われました。今回の大会では「最も遠くから来たで賞」の表彰などはありませんでした。片道500km近くになったので自信はあったのですが、残念です。愛三工業の別府匠選手がアドバイザーとして参加していたり、なかなか至れり尽くせりな大会でロケーションも天気もよく期待が高まります。
やや強い風に吹かれながら出発です。しばらくは集団のペースについて行きながら車道の脇を走っていきます。TOYOTAの工場のわきを抜けて、他の参加者と話しながら走っていき、いよいよ最初の山場である蔵王山が始まります。元々
ヒルクライムは強い方ではないので苦戦は苦戦だが、思ったより悪くないという印象だ。足は着いてもいいが、何とかインナーを使わずに登り切りたいが無理はしないつもりだ。足が不自由ながら手で動かすリカンベントで参加している人がいた。その逞しい上半身と精神力に脱帽だ。チェックポイントではアミノバリュー500mlとカロリーメートが支給された。 |

富士川SA(下り)から眺める富士山 |

スタート地点にて |

蔵王山 山頂からの眺め |
蔵王山を慎重に下る。夏休みに秋田・寒風山の下りで事故を起こして以来、下りは怖くてしょうがないのでスピードが上がらない。とにかく道路の左端をトレースしながら下っていく。
下りきったかと思ったら、ノーマークなことに急な坂で上り坂がおそってくる。早く海沿いでユルユルと走りたいところだが、そうはさせてくれないコースだ。秋の里山という感じの峠を越えて、しばらく半島の内陸のアップダウンをたえていく。田園風景を抜けていくと、やっと海が見えてきた。ものすごい急な坂を一気に下って海岸沿いに出たところでチェックポイントを迎える。ここではミネラルウォーター500mlとチョコレートが支給される。そろそろ水分もらい過ぎな感じである。スタートから1.5Lを突破した。
半島の地形と海が見事な景色だ。南国のような気持ちの良い海岸線と砂浜がどこまでも続いています。
こんな感じの海岸線を伊良湖岬まで走り続けられるのかと思うと少し楽しみである。所々では車道に出る場面はあるものの自転車道がちゃんと整備されて続いていて走りが気持ちいい。昔、ツーリングで駆け抜けた時は自転車道の存在に気付いていなかったので国道を走ってしまったが、それを取り返すかのように満喫していく。
ただ、向かい風はなかなか強い。他の参加者を引いてあげつつ、たまに引いてもらいつつ走っていく。それでも、いつも一人で走っているからか、経験からか体力ない割に向かい風をいなしながら走って行けている方だろう。
進めば進むほど視界は開けて、対岸の紀伊半島・鳥羽あたりも見えてきた。左は太平洋の大海原、足下には砂浜だったり岩場だったり変化のある海岸線、正面は伊良湖岬と対岸が見えている。これだけ眺めが良いと走りは気持ちがいい。 |

渥美ロングビーチの眺め |

海とサイクリングロードと
向こうに見える紀伊半島 |
海岸線を走り抜けると伊良湖岬への上り坂が始まった。どこに行っても岬の地形というのは複雑にアップダウンするもので、自転車道が森の中を登っていく。自転車用に整備してあるので傾斜はそうでもないが登ったり下ったりというのと、それまでの向かい風による疲労がそろそろ足にきつくのしかかる。
土地勘がほとんど無いのだが、この近辺で昼食を確保しなくてはならない。説明では浜名湖のように支給されるような話はない。最後は伊良湖岬の道の駅でよさそうだが、様子を見ながらゆっくりと進めていく。そうこうしているうちにチェックポイントに着いた。ここでも緑茶が500mL支給される。そしてミカンが1個ついてきた。ドリンク支給は通算2.0Lとなった。真夏ならともかく
この時期ではそんなに消費しないので飲み物がたまっていく一方だ。
チェックポイントの展望台から眺める砂浜がかなりきれいだ。恋路ヶ浜などという名前が付いている。岬と岬の間にできた弓なりの砂浜ときれいな海がいい。
さらに森の中の坂を登って伊良湖岬灯台のわきを抜けたら下り始めた。歩いて岬に向かう人もいるので慎重に下っていると、猛スピードで追い越される。頼むからマナーという物を身につけてほしい最近のサイクリストに説教したくなるが、坂を下りきると伊良湖岬の道の駅とフェリーターミナルにたどり着いた。サイクリストというもの、何故か岬など端っこに行きたがる。思えば色んな岬に行きました。宗谷岬、スコトン岬、納沙布岬、襟裳岬、白神崎、大間崎、竜飛崎、入道崎、禄剛崎、犬吠埼、野島崎、石廊崎、御前崎、潮岬、足摺岬、佐多岬…
でも俺の一番好きなみさきは、伊東美咲です。
冗談はさておき、自転車を置いて、ここで昼食にする。1Fでジャンク系なら手っ取り早いが、せっかくなら何か美味い物でもということで3Fのレストランへ行く。刺身とアサリの酒蒸しとジャコ飯が付いてくる定食を満喫する。海の眺めと飯ですっかりくつろぐ。サイクリング大会の途中であることも忘れるほどくつろぐ。 |

恋路が浜の眺め |

伊良湖岬灯台 |

アサリの酒蒸し
|

ジャコ飯と刺身
|
ここからは横風と追い風に吹きまくられながら走っていく。しばらくは田園の単調な景色が続いていく。こんなに直進が続くか?というほど長い道が続く。でも他の参加者もいるので道は正しそうだ。時折、横から吹き荒れる突風にふらつかないように気をつけつつ、時に向かい風、時に追い風
風力を利用しつつ振り回されないようにしつつ走っていく。
しばらくすると交差点の左から大量の自転車が来た。どうやら道を間違えて
どこかをショートカットしていたようだ。おかげで、かなり遅れが取り戻せたようである。
今回のルートのスイーツポイント 鯛焼き屋の前で休憩するサイクリストがいっぱい見えてきた。せっかくなので休憩していく。サイクリストの並ぶ先には、焼いてる最中の鯛焼きがある。しばらく待つとおばあさんが焼き上げた。甘すぎず
でもあんこの甘みと生地の香ばしさと熱々感。はみ出したあんこが焦げている部分がにくい。 |

渥美半島 行列のできる鯛焼き屋 |